映画版『スター・トレック4』製作保留に ─ 監督が別企画に関与、クリス・ヘムズワース&クリス・パインの出演交渉決裂も

J・J・エイブラムスが製作を務める、映画版『スター・トレック』シリーズの最新作『スター・トレック4(仮題)』の製作が保留になっていたことがわかった。
『スター・トレック4』の製作保留が明らかになったのは、米Deadlineによって、本作を手がける予定だったS・J・クラークソン監督がドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚シリーズ(タイトル未定)に就任したと報じられたため。
クラークソン監督はドラマ「コラテラル 真実の行方」(2018)や「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」(2015)などで知られ、女性として初めて『スター・トレック』シリーズで監督を務めることが決まっていた。Deadlineによれば、HBOは『スター・トレック4』の製作保留を受け、スケジュールが空いたクラークソン監督を起用したという。
昨年(2018年)の段階で、『スター・トレック4』はジェームズ・T・カークとその父親ジョージ・カークをめぐる物語になると伝えられていた。しかし続編の製作、クラークソン監督の起用が報じられたあと、ジェームズ・T・カーク役のクリス・パイン、ジョージ・カーク役のクリス・ヘムズワースの出演については報酬額の問題で交渉が決裂したといわれている。
パラマウント・ピクチャーズ&スカイダンス・プロダクションズにとって、『スター・トレック』第4作の優先順位は高いとされていたが、ジェームズ&ジョージ役に新たな出演者が起用されるのか、スタジオ側による調整のもとで交渉が再開されるのかは不透明だった。“Wクリス”の出演が叶うかどうかで『スター・トレック4』の状況は大きく変わるため、ファンたちは続報を心待ちにしていたのだ。
S・J・クラークソンが「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚シリーズの監督を務めることが決定した現在、『スター・トレック4』の製作が今後ふたたび始動するのか、そうではないのかは何も語られていない。
なお『スター・トレック4』の脚本は、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(邦題未定、原題:The Lord ofthe Rings)」に起用された新鋭J・D・ペイン&パトリック・マッケイが執筆すると報じられていた。
Sources: ComicBook.com, Deadline