『スター・ウォーズ』新3部作から「ゲーム・オブ・スローンズ」脚本家が離脱 ─ Netflixとスケジュール競合、2022年公開の新作どうなる

2022年以降に発表される『スター・ウォーズ』映画新3部作から、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)脚本家のデヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスが離脱したことがわかった。2018年2月、ベニオフ&ワイスは新たな映画3部作の脚本・製作を手がけるとして、ルーカスフィルムとの間で契約を締結していた。
米Deadlineによれば、ベニオフ&ワイスが『スター・ウォーズ』新3部作を離脱したのはクリエイティブ面のトラブルではなくスケジュールの問題。2019年8月、2人はNetflixとの間で巨額の契約を結んでおり、プロジェクトが同時に進行していたことが離脱の要因となったようだ。ベニオフ&ワイスは「一日の時間は限られており、『スター・ウォーズ』とNetflixのプロジェクトを両方きちんとやり遂げることができないと考えました。残念ながら(『スター・ウォーズ』から)身を引くことになりました」との声明を発表している。
「私たちは『スター・ウォーズ』が大好きです。ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を作った時、私たちもまた作られたのです。彼や現在の『スター・ウォーズ』チームと作品についての話ができたことは生涯に残る興奮でした。すべてを変えてくれたサーガに、私たちはこれからも恩義を感じていくことになるでしょう。」
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は「ベニオフとワイスは素晴らしいストーリーテラーです」との賛辞を寄せ、2人の将来的な再合流に今から期待を寄せている。「2人が多忙なスケジュールから解放され、『スター・ウォーズ』に集中できるようになった時、いずれ彼らを迎えられればと願っています」。
一連の声明からは、ベニオフ&ワイスが、近年まれにみるほど友好的な形で『スター・ウォーズ』から去ったことがうかがえる。ただしウォルト・ディズニー/ルーカスフィルムは、すでに2022年の『スター・ウォーズ』新作映画がベニオフ&ワイス作品であることを告知していただけに、両社は方針転換を余儀なくされている状況だ。現在、ルーカスフィルムには『最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が手がける新3部作と、マーベル・シネマティック・ユニバースの指揮者であるケヴィン・ファイギがプロデュースする新作の企画が存在するが、いずれかが急遽繰り上がることになるのだろうか。ジョンソン監督とベニオフ&ワイスは『スター・ウォーズ』の今後について連携していたともされるだけに、2人の離脱が大きな余波をもたらす可能性もある。
現行の『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガは、新作映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)をもって完結。その後、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」では、「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)前日譚ドラマ、ユアン・マクレガー主演のオビ=ワン・ケノービ単独ドラマが控えている。
Source: Deadline