『スター・ウォーズ』のホテル、オープン約1年半で早くも閉業へ

アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある『スター・ウォーズ』体験型ホテル「Star Wars: Galactic Starcruiser」が開業から1年半で閉業することが分かった。2023年9月30日に閉館を迎えるにあたって、9月28日より最後の”航海”に出ることを米Varietyなどが報じている。
「Star Wars: Galactic Starcruiser」は『スター・ウォーズ』の世界を体感できる宿泊施設として2022年3月に開業。作中の銀河の世界をクルーズできるライブアクション/ロールプレイング型のアドベンチャー体験の提供で話題を呼んだ。
ファンにとっては夢のような施設だが、宿泊プランは2泊からで2名あたり4,809ドル(約66万円、1ドル139円換算)からと非常に高額。実際に宿泊したゲストからは、部屋が小さいことや、宇宙船の空間を再現するために窓がないこと、ミッションの遂行のためにiPhoneを貸し付けられるなどテクノロジー頼りになってしまうこと、ジムやプールなどの設備が不十分なことについてなど、厳しいレビューも寄せられていた。
クローズにあたってのディズニーの広報担当者による声明は下記の通りである。
「Star Wars: Galactic Starcruiserはこれまでの私たちのプロジェクトの中で最もクリエイティブなものの1つで、お客様から賞賛され、革新と没入型エンタテインメントの新たな基準となると認知されてきました。この特別な体験は、100部屋という小規模で新たなことに挑戦する機会を私たちに与えてくれましたし、より多くのお客様とファンに届く未来の体験を創造するための学びを得ることができました」
現在は新規の宿泊申し込みは停止中だが、公式サイトによると2023年5月26日より受付を再開するとのこと。またディズニーサイドも「Star Wars: Galactic Starcruiserを人生にもたらしてくれた全てのクルーとイマジニアたちを誇りに思うとともに、あと数か月、残された航海でお客様に素晴らしい体験をお届けすることを楽しみにしています」とコメント。もし宿泊するチャンスが得られるなら、貴重な体験となること間違いなしだ。