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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソンの新3部作、ルーカスフィルムが戦略検討中 ─ 監督は別の新作にも意欲、『Knives Out』絶賛受けて

ライアン・ジョンソン
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/25070162628/

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が手がける『スター・ウォーズ』の新たな3部作は、ただいまルーカスフィルムが戦略を練っているところだという。英Evening Standardにて、ライアン監督自身が明かした。

ライアン監督による『スター・ウォーズ』新3部作は、『最後のジェダイ』公開直前の2017年11月に製作が発表されており、スカイウォーカー・サーガからは独立した、新たなキャラクターによる物語になるとのこと。ライアン監督は3部作の統括を担当するほか、第1作の脚本・監督を務める。なぜか頓挫の噂がささやかれたこともあったが、それらはすべて事実ではなく、折に触れてライアン監督は企画を進めていることに言及してきた

監督最新作『Knives Out(原題)』がトロント国際映画祭でプレミア上映を迎える中、ライアン監督は自身の3部作について進捗を明かしている。

彼ら(ルーカスフィルム)がスケジュールを探っているところ、戦略を練っているところです。だから、もし(『スター・ウォーズ』の)作業に入る前に、もしくは作業をしながら、別の映画を作る余裕がありそうなら(そちらの新作も)作ろうと思います。」

また米UPROXXのインタビューで、監督は「まだ何も言えません。完全に作業中です」とも語っている。「作業中とは、すなわち作業中ということで、変わることもあるし、動くこともある。いろんなことが進んでいますから」。ここから察するに、ライアン監督もルーカスフィルムも、まだ本格的に企画を動かす段階にはないのだろう。そもそも『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)に続く2022年の新作は、ライアン監督ではなく「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)デヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスによる作品なのだ。

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そんな状態であるから、ライアン監督が「余裕があれば別の映画を作ろうと思う」と話すのも無理はないだろう。それに『Knives Out』は、『007』ダニエル・クレイグやキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスを招いたオリジナル脚本のミステリ映画だが、映画祭では「今年最高の傑作」「不朽のミステリ映画」とも言われる絶賛ぶりなのだ。すでに監督は、ダニエルとの再タッグで『Knives Out』新作を作ることにも意欲を燃やしている。

「ダニエル・クレイグとの仕事は本当に素晴らしかった。脚本の執筆から撮影まで、あらゆる部分がすごく楽しかったんです。僕は映画の続編を作ることに興味がなかったんですが、今回は、ダニエルの演じた役でもっとやれることがあると思う。続編ではなく、まさにアガサ・クリスティがやったことですね。まったく新しいミステリ、新しいロケーション、新しい出演者、ミステリやらなにやらの新しくて魅力的な方法を見つける。楽しくなると思いますよ。」

映画『Knives Out(原題)』は2019年11月27日に米国公開予定。『スター・ウォーズ』の新作は…まだまだ気長に待つのが良さそうだ。

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Sources: Evening Standard, UPROXX

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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