『デッドプール3』監督の『スター・ウォーズ』新作は「視覚的スペクタクル、願いを叶えたい」 ─ 開発は初期段階

Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)や映画『フリー・ガイ』(2021)といった人気作の数々を手がけ、『デッドプール3(原題)』も控えるヒットメーカー、ショーン・レヴィ。2022年11月には、なんと『スター・ウォーズ』の新作映画にも就任したと報じられた。
現在は2023年の撮影に向け、『デッドプール3』にかかりきりと見られるレヴィだが、『スター・ウォーズ』の現状はどうなっているのだろうか? 米Syfyのインタビューにて、企画の進捗状況や自身のビジョンについて口を開いた。
「まだ、開発はかなり初期段階にありますが、目標は僕が手がけた多くの映画のように、視覚的なスペクタクルと、願いを叶えること、軽快さ、そして大きなハートがたっぷり詰まった『スター・ウォーズ』映画を作ることです。」
企画開発は「かなり初期段階」と述べているレヴィだが、米Colliderではルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディと話し合いをしていること、鋭意開発中であり「プリプロダクション(撮影前作業)まではまだ遠い」ことが明かされている。本人の言葉を借りれば、「やることはたくさんある」というのだ。
ともあれ、軽快でテンポ良いアクションとパンチが効いたユーモアをふんだんに作品に投入するレヴィのこと、『スター・ウォーズ』ユニバースでも自身の持ち味を最大限に活かした映画作りを目指すことになるようだ。
ちなみに、冒頭に触れた作品をはじめ、近年はライアン・レイノルズと再タッグを組んだNetflixのSF冒険映画『アダム&アダム』(2022)など大作への参加が目立つレヴィだが、かつてメガホンをとった小規模のコメディ映画『ビッグ・ライアー』(2002)を例に挙げ、こんなことも言っている。
「もし、『ビッグ・ライアー』を撮っている時に、いずれ『デッドプール』や『スター・ウォーズ』を作ることになると言われたら、“冗談だろ?それは空想でゴールじゃない”と言うでしょうね。だから、この巨大でリッチなキャンバスに絵を描けるのは、僕にとってスリリングなこと。一日たりとも当たり前だと思ったことはないし、気を緩めたこともありません。」
『スター・ウォーズ』の新映画に向けて意欲をにじませるレヴィだが、目下は実際にプロジェクトが実を結ぶのかどうかが気になるところ。というのも、ディズニープラスで『スター・ウォーズ』のドラマシリーズが次々に誕生しているのに対し、劇場映画は2019年に公開された『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が最後になっているからだ。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督による新3部作をはじめ、ドラマ「LOST」(2004-2010)などのデイモン・リンデロフが手がける新作映画、タイカ・ワイティティが監督を務めるプロジェクトも報じられているが、具体的な公開予定や、手応えある進捗状況はいまだ聞こえてこないまま。レヴィが率いる『スター・ウォーズ』新作映画が実現することを期待しつつ、ひとまずは続報を待ちたい。