「スター・ウォーズ」スピンオフ保留報道、『ハン・ソロ』監督が否定「自分の理解とは違う」

2018年6月21日、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)の日本公開を約1週間後に控えて、ルーカスフィルムが「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画の計画を保留するとの報道が流れた。その理由として有力だと目されたのは、『ハン・ソロ』が米国にて予想を下回る低調を示したことだった。
ところがルーカスフィルム側は、この報道について「不正確」だと反応。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督による新3部作、および『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)の脚本家チームによる新シリーズとは異なる作品を複数進行中だと明かしている。
このたび米TMZは、一連の報道について、『ハン・ソロ』を手がけたロン・ハワード監督を直撃。おそらくスピンオフ企画に一番近いクリエイターであるとみられるロン監督は、ルーカスフィルムと同様のコメントを発した。
「(報道が)すべて正しいとは思いません。伝えられていることは、僕の理解とは違いますよ。その…ディズニーのスタッフは、みんながファンのことを本当に気にかけています。ですから、今は作業が進んでいるところだと思います。(スター・ウォーズが)どんなものになりうるのか、きちんと成立するのがどういうものかを発見しようとしているというか。そういう過程なんですよ。僕は個人的に、彼らがチャンスをつかみ、リスクを取りながら、(ファンの)人々がどう反応するかを確かめているのは好きですね。」
ロン監督の言葉は、ルーカスフィルムによる発表とおおむね大差ない。ルーカスフィルムが「不正確」だと述べて報道を完全否定しなかったのと同じく、ロン監督も「すべて正しいとは思いません」「僕の理解とは違う」として、すべてを突っぱねることはしなかったのだ。
スピンオフ映画の計画保留については、米The Hollywood Reporter誌が続報として、「ディズニー/ルーカスフィルムは様子見の姿勢にある」と伝えていた。たとえば『LOGAN/ローガン』(2017)のジェームズ・マンゴールド監督が就任したボバ・フェットの単独映画は、現在も小規模ながら計画が続けられているというのだ。
ロン監督の発言からも、おそらくルーカスフィルムがスピンオフ映画についてなんらかの変化を検討していることは間違いないだろう。ただし当初の報道がすべて正しいという見方は、複数の報道や証言によって確実に薄らぎつつある。
『ハン・ソロ』が日本でも公開を迎え、2019年には『エピソード9(仮題)』が控えている今、ルーカスフィルムは何を検討しているのか……。ひとまず『フォースの覚醒』(2015)に始まった現行3部作の完結を待ちながら、新3部作や新シリーズを含めて、次の一手を楽しみに待ちたい。
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国の映画館にて公開中。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html
Source: TMZ
Eyecatch Image: Photo by Dick Thomas Johnson Remixed by THE RIVER