中止の「SXSW 2020」映画祭、米国にてオンライン開催へ ─ Amazon Primeとタッグ、フィルムメーカーにも報酬

2020年の開催中止が発表されていた映画・音楽・テクノロジーの大規模フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト) 」の映画祭が、オンライン配信にて復活することが分かった。独占配信は、米Amazon StudiosのストリーミングサービスAmazon Prime上で行われ、米国のみでの配信となる。米Varietyが報じた。
「SXSW」は、アメリカ国内での新型コロナウイルスの感染拡大により、開催都市テキサス州オースティンからの要請を受け、3月上旬に開催中止が決定されていた。主催者側による中止発表の際、代替案としてすでにオンライン上での「バーチャルSXSW」の開催が検討されていたというが、これがさっそく叶った形となる。Amazon Primeで上映される出展作品は、プライム会員、非会員に関わらず米国内であれば誰でも視聴することが可能だ。
現在、4月後半の配信開始を目指して、イベント主催側は招待されていた映画製作者に連絡を取り始めているとのこと。なお、開催期間は10日間を見込んでおり、参加したフィルムメーカーには報酬が支払われるという。
SXSW映画祭には、例年、完成度の高いインディペンデント作品が数多く出品され、業界で大きな注目を集めている。それゆえにSXSW 2020の開催中止は、これをきっかけにキャリアの躍進を目指すフィルムメーカーに大きな動揺をもたらすものだった。Amazon Studiosのジェニファー・サルケCEOは、この度の発表に際して「我々は、SXSWのフィルムメーカーの方々の熱心な取り組みと情熱を観客の皆さんにお披露目する機会を与えられて、光栄に思っています」とコメントを残している。
▼ 新型コロナウイルスの影響
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Source:Variety