ジェレミー・レナー、最新作『TAG』で両腕がCGに ― 撮影3日目に骨折、合成用ギブスを装着

マーベル・シネマティック・ユニバースのホークアイ役、『ミッション:インポッシブル』シリーズのウィリアム・ブラント役などで知られる俳優ジェレミー・レナーが、最新作『TAG(原題)』で両腕をCG処理されていることがわかった。
2017年7月、ジェレミーは『TAG』の撮影現場にて両腕を骨折。Instagramにて負傷まもない時期の痛々しい写真を公開したことで話題となっていた。本作はルール無用の鬼ごっこを小学1年生から30年間にわたって続けている男たちを描くアクション・コメディで、なんと実話映画である。
このたび本作の出演者である、『ベイビー・ドライバー』(2017)のジョン・ハムが米国のテレビ番組「The Ellen Show」に出演。そこでジェレミーが骨折した際のエピソードを明かしている。
どうやら『TAG』の撮影は相当激しいものだったのだろう、ジョンによれば、撮影現場では何回か怪我人が出ていたという。しかし、その中でもジェレミーの骨折はやはり最も大きな出来事だったようだ。
「その日、僕は現場にいなかったんですが…ジェレミー・レナーが両腕を同時に折ってしまったんです。撮影3日目で、まだ40日以上残っていたんですよ。みなさんに覚えておいてほしいのは、あれだけアベンジャーズ・ムービーに出演してなんともなかった男が、鬼ごっこで両腕を折ったということです(笑)。まるで薪みたいに、マッチ棒みたいに…。」
ジョンはこのエピソードをジョークを交えて話し、スタジオにも笑い声が聞こえているが、どう考えても痛い。ジェレミーが骨折した日、ジョンは『ベイビー・ドライバー』のプレミア・イベントでロンドンへ行っていたそう。わずか4時間の滞在で撮影現場に急いで戻ったところ、撮影現場の空気がおかしいことに気づいたそうだ。
「“あれ、どうしたの?”って聞いたら、みんなが“マズいことになった”って。何があったのか尋ねたら、レナーが両腕を折ったっていうんですよ。“えっと…オーケー、そうなんだ…”ってね。」
しかし『TAG』の撮影はジェレミーが骨折したにもかかわらず中断されなかった。ジェレミーは両腕を固定した状態で撮影に参加していたそうで、ジョンいわく「グリーン・スクリーンのギブスを付けてましたよ。編集の時点で腕を描いたんですね」とのこと。すなわち『TAG』においてジェレミーの両腕はほとんどCGだということだ……。
ちなみにジョンも撮影中、ゴム製の椅子が顔面に直撃する事故があったとのこと。幸い怪我はそこまでひどくなかったということで、「みなさん、映画のマジックですよ」とジョークを飛ばしている。
映画『TAG(原題)』は2018年6月15日に米国公開予定。俳優陣の本気すぎる鬼ごっこアクション、ぜひ日本でも劇場公開してほしい…!
Source: The Ellen Show
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore