ビートたけし退社、海外メディアはどう伝えたか ─ たけし軍団、英語で”タケシーズ・アーミー”と紹介
2018年3月14日に国内で報道されたビートたけしの所属事務所「オフィス北野」退社の話題については、主要な海外メディアでも報じられた。
真っ先に報じたのはVariety。「タケシ・キタノ、自身設立の会社 オフィス北野を退社」のタイトルで伝えた。記事内には、たけし軍団を英語で“タケシーズ・アーミー(Takeshi’s Army)”と紹介した。
数時間から半日ほど遅れて、The Hollywood Reporterも追った。こちらではたけしを『HANA-BI』で1997年の金獅子賞を受賞した映画監督として紹介。ソースとなったSponichi Annexの名を挙げながらこのニュースを解説した。『アウトレイジ 最終章(英記:Outrage Coda)』(2017)を「同監督によるヤクザ・ギャングスタ・トリロジーの最終作」として取り上げている。同作は、2017年開催の第74回ベネチア国際映画祭にてクロージング作品として上映、現地では大喝采を浴びていた。なお同メディアは『アウトレイジ 最終章』レビューにて「大友は隅々に渡るまで、己の潮時を悟ったアンチヒーロー。キタノはラスト・シーンを通じて、英雄的なほど平然と彼を熱演してみせた」と表していた。ほか退社のニュースについて主要な米メディアからは、Deadlineでも報じられた。

映画監督として世界的に広く知られるビートたけしは、スカーレット・ヨハンソン主演作『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)では荒巻役として出演を果たしている。劇中では日本語による台詞回しを貫いたが、同作のジャパンプレミアでは「私実は英語がヘタで。日本語でやんなきゃヤダと言ったら、元々原作が日本語なんで、監督にオーケーして頂いて」と明かしていた。また撮影時には、「物忘れがひどい時はカンペを持って頂いたんですけども、その相手がスカーレットだったという、歴史に残る快挙をあげたと、こう思っております、ハイ」とのエピソードも紹介している。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』荒牧役キャスティングが発表された2016年4月当時、米メディアのDigital Spyでは「日本映画界の伝説が参戦」「このキャスティングは賢明」と紹介されていた。