「ストレンジャー・シングス」ダファー兄弟、スピルバーグとNetflix新作でタッグ ─ スティーブン・キングのダークファンタジー映像化

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)で脚光を浴びた気鋭クリエイター兄弟、マット&ロス・ダファーが、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督とタッグを組むことがわかった。ホラー小説界の巨匠スティーブン・キングとピーター・ストラウブによるファンタジー小説『タリスマン』(1984,新潮文庫刊)の映像化企画に挑む。米The Hollywood Reporterや米Deadlineが報じている。
『タリスマン』は、キングが『ブルーローズ』三部作で知られる米出身の作家ピーター・ストラウブと共同で手がけたダークファンタジー。ガンを患った母親を救うべく、12歳の少年ジャック・ソーヤーが、「タリスマン」と呼ばれる結晶を探すパラレルワールドへの旅に出る物語だ。2001年には、主人公ジャックの新章『ブラック・ハウス』(新潮文庫刊)が出版されている。
本作は、ダファー兄弟の代表作「ストレンジャー・シングス」と同じく、Netflixオリジナルシリーズとして製作される。ダファー兄弟は制作総指揮を務め、脚本・ショーランナーには、「ストレンジャー・シングス」のカーティス・グウィンが就任した。脇を固める布陣として、スピルバーグと原作者のキングが製作総指揮として参加。スピルバーグ率いる米Amblin Televisionと米Paramount Television Studiosが共同制作を担当する。
ダファー兄弟は現在、「ストレンジャー・シングス」シーズン4の製作の真っただなか。同シリーズには、1980年代の名作映画・ドラマへのオマージュがふんだんに捧げられているが、本作は80年代に生まれた作品の映像化ということで、ダファー兄弟の手腕に期待がかかる。また、数々の映画体験を生みだしてきたスピルバーグ監督のストリーミング作品としても注目が集まることだろう。