タランティーノ監督が『トップガン マーヴェリック』を大絶賛「とんでもなく凄い映画だった」

『パルプ・フィクション』(1994)『キル・ビル』シリーズ、『イングロリアス・バスターズ』(2009)など斬新な作風で映画の常識を覆してきたクエンティン・タランティーノ。好みの作品にも強烈な個性が反映されることも多い監督が、王道スカイアクション映画『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』を大絶賛している。
ポッドキャスト番組「ReelBlend」に出演したタランティーノ監督は『トップガン マーヴェリック』を観た感想について、「普段は、いいことしか言わないように強制されてるから、新作映画についてはあまり話さないんだよね」としつつ、「『トップガン マーヴェリック』はすごく気に入ったし、素晴らしい映画だと思いました」とコメント。「映画館で観たんですが、僕たちの共通の友達、ブレット・イーストン・エリス(映画『アメリカン・サイコ』などの原作者で小説家)が言うように、あの映画とスピルバーグの『ウエスト・サイド・ストーリー』は、どちらも真に映画的なスペクタクルを提供してくれたんじゃないかな。もう観ることが出来ないと思っていたようなね。最高でした」。
また監督は、かつて『マーヴェリック』公開以前に、オリジナル映画で監督を務めたトニー・スコット亡き今、どう続編を作るのだろうと懸念し、主演のトム・クルーズにその質問を実際に投げかけたことにも言及。しかし、結果的に心配には及ばず、「続編には、スコット監督に対する敬意が感じられた」と言い、称賛の言葉に熱を込めて続けている。
「僕はトニー・スコットの映画が大好きだし、トニーを心から敬愛しているから、『マーヴェリック』はトニー・スコットの映画をもう1本観ることに近かったんです。ジョセフ・コシンスキー監督は素晴らしい仕事をしたし、どのコマにもトニーへの愛と尊敬が感じられました。ほとんどのシーンに下された決断にもトニーへの想いが意識的に存在していて、本当にクールな形で真の敬意が表れていました。そして、そのリスペクトは、トムが映画で下した全ての決断にも存在していたと思います。」
さらにタランティーノは、「トニー・スコットの映画をもう1本観ることが出来る最も近しい作品で、とんでもなく凄い映画だった」と、同じ言葉を繰り返して絶賛。トム・クルーズとヴァル・キルマーの共演シーンについては、「安っぽくなりそうなのに、きちんと機能していて、見事に仕上がっていた」ともコメント。とにかく、『マーヴェリック』はタランティーノ監督にとって非の打ち所がない映画だったようだ。
タランティーノが大満足した様子の『トップガン マーヴェリック』は公開中。
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Source:YouTube