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『TENET テネット』予告編の飛行機激突シーン、本物を建物にぶつけていた

クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
© LFI/Avalon.red 写真:ゼータ イメージ

クリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』の予告編第2弾では、目を見張るアクション&スタントシーンの数々を見ることができる。「国際スパイが世界を股にかけるスリラー」と報じられている本作は、大作ならではのド派手な演出も見どころのひとつとなりそうだ。

そのうちのひとつが、予告編のラストに登場する、大型の航空機が建物に突っ込んでいくシーン。人気ゲーム「フォートナイト」上で開催された予告編のプレミアイベントでは、主演のジョン・デヴィッド・ワシントンによって、これが本物の飛行機と建物で撮られた実写映像であることが明かされた。クリストファー・ノーラン、今回も本気である。

「あれは本物の飛行機だし、本物の建物。飛行機を本当にぶつけているんです」。ワシントンは撮影現場を振り返って証言する。そもそも『インターステラー』(2014)では広大なコーン畑を自身のビジョン通りに撮るため、一から栽培し、そのあと火を放ったという逸話を持つノーランである。飛行機を建物にぶつけるなど、もしや造作もなかったということか。

「僕たちキャストやスタッフ、全員で目撃しました。あれはとんでもなかった! すごかったですよ。クリス(ノーラン)が納得して、カットがかかった後、みんなで歓声を上げました。見ていただいたものは、本当に起こっていることです。少なくともあの夜、僕はあそこにいましたからね。」

また、“時間を逆転させる”というキーワードがカギを握る本作では、時間が巻き戻りながらのアクションシーンも展開される。予告編ではその一端を見ることができるが、格闘シーンを撮るにあたり、スタントチームは「この映画のために、かつてない動きを開発していた」とのこと。ワシントンいわく「格闘やファイトの新しいスタイルを紹介できるのが楽しみ。映画館の大スクリーンで観ると、すごく強烈だと思います」。

なお本作は、“世界を股にかける”物語であるために、インドやイタリア、エストニアなど各国で撮影を実施。ワシントンは「グリーンスクリーン撮影ではありません。僕たちが行って、カメラがそこにあって、美しい景色を撮ったということです」と語り、「世界の風景が、映画にたくさんの魅力を与えています」と自信を口にした。ノーランの実写映像へのこだわりは、今回も全編にみなぎっていると考えてよさそうだ。きっと本編では、予告編からは想像もつかないような映像を観ることができるはず…!

Source: Fortnite/Tenet

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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