『悪魔のいけにえ』続編の監督、撮影1週間で降板 ─ 創作上の相違、新監督はすでに起用

ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』(1974)続編映画の監督に起用されていたライアン&アンディ・トヒル兄弟が、創作上の違いを理由に降板したことがわかった。米Deadlineが報じている。
『悪魔のいけにえ』シリーズは、テキサス州を舞台に若者たちが連続殺人鬼・レザーフェイスによって襲撃されるスプラッター・ホラー。第1作(1974)を皮切りに1986年・1990年・1995年に続編シリーズが、2000年代以降には『テキサス・チェーンソー』(2003)と『テキサス・チェーンソー ビギニング』(2006)のリメイク版などが製作されている。
続編企画へのトヒル兄弟の就任は2020年2月に決定していた。しかし、ブルガリアでの撮影開始から1週間が経ったタイミングで、製作の米レジェンダリー・ピクチャーズがトヒル兄弟の映像に不満を抱いたことから、降板に至ったとされている。
トヒル兄弟の降板を受けて、レジェンダリーは既に後任の監督を起用。新たに『モンスター・フェスティバル』(2018)撮影監督などで知られるデヴィッド・ブルー・ガルシアが就任した。主に撮影監督として活躍するガルシアは、2018年公開のスリラー映画『Tejano(原題)』で監督・脚本デビュー。ガルシアはトメル兄弟が撮影した映像を使用せず、一から撮影に挑むという。
本作は、トヒル兄弟の監督就任の時点でリブート企画と伝えられていたが、Deadlineほか複数のメディアは、シリーズ第1作『悪魔のいけにえ』の続編と報道。物語は監督と脚本をそれぞれ務めたトビー・フーパーとキム・ヘンケルによるオリジナル版に回帰し、新たな世代の前にレザーフェイスが帰ってくるとのことだ。
現段階でキャストには、『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』(2018)エルシー・フィッシャー、『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)サラ・ヤーキン、『メイズ・ランナー』(2014)ジェイコブ・ラティモア、「ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」(2013-)モー・ダンフォードの4人が発表済み。製作にはヘンケルのほか、『ドント・ブリーズ』(2016)で監督と脚本をそれぞれ務めたフェデ・アルバレスとロド・サヤグースが就任している。