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『トランスフォーマー/ビースト覚醒』ユニクロン設定は矛盾していない ─ プロデューサー、次回作で新ビースト戦士登場予告【インタビュー】

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

──『最後の騎士王』でユニクロンが地球を侵略してしまっていたかのように描かれていましたが、これは間違いでしたか?

いえ、間違っていないですよ。ただ、必ずしも矛盾しているとは思っていません。今回の場合、なぜいるのかという理由が異なっています。だから私は矛盾しているように感じないんです。何本も映画を作っていれば、時々少し食い違いが生じることもありますよ。でも、そうならないようにベストを尽くしています。

──この『トランスフォーマー』シリーズはこれまでロック・ミュージックとの結びつきがありました。Linkin Parkとか、バンブルビーでも80年代のロック音楽が起用されていました。本作でのヒップホップもいいですね。音楽のトーンを変えようと思ったのは?

1994年という時代設定によるものです。この年はヒップホップが台頭し始めた頃。それにキャラクターはニューヨークのブルックリン出身、つまりヒップホップの中心地です。スティーヴンは音楽のセンスもよく、ヒップホップにも詳しい。だから、音楽を通じてこれまでと違うパーソナリティを引き出すことができたということです。我々の仕事は、ファンとして、観客の一員として、新しい体験をお届けすることなのです。

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

──1994年が舞台であるということ、そして90年代の「ビーストウォーズ」キャラクターが登場すると言うことで、観客のメイン層は30代以上になってくるのかなと思います。この年代の映画ファンはきっと見に行くと思いますが、それよりも若い層へのアピールについては?

これが『トランスフォーマー』作品だという利点がありますから、子どもたちも気に入ると思います。このオモチャには、あるものが別のものに変形するという、魔法のようなところがある。だから、若い人たちの感情体験には一貫性があると思います。オートボットもそうです。アメリカでは、小さな子ども向けのトランスフォーマーのアニメがあちこちで見られます。だから、若い世代にもトランスフォーマーには馴染みがあるんですよ。

──試写会では素晴らしい反応が得られたということです。これを受けて、続編の物語は練り始めましたか?

はい、ちょうど始めたところです。ただ、公開されてからの反応を待っているという部分もあります。観客が本当に好きなのは誰なのか、現在の観客にとって何が本当に効果的なのかを見ています。(シリーズ1作目の)2007年当時と今とでは、少し違いますからね。ですので、今作は成功したと見て、次作についてを練り始めたところです。

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

──特に博物館のシーンでは、90年代のアクション映画っぽさを感じました。『バッドボーイズ』『ザ・ロック』のような90年代のマイケル・ベイ映画のように、特撮の爆発もありましたね。子どもの頃を思い出すようでしたよ。あえて特撮にこだわったのですか?

それについては、わかりません。おそらく無意識のうちに、そうなっていたのかもしれないですね。あの場面では、単に一番ダイナミックな爆発をやろうという感じでした。あの爆発はすごく大きく、本当に危険な感じがします。視覚的にもすごく魅力的で、だから使ったんです。


トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

今回のインタビューではネタバレ部分の質問も行っている。こちらは後日掲載予定だ。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は大ヒット公開中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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