「ザ・ボーイズ」ディープ役、『アクアマン』ファンからの悪質DM被害を告白 ─ 「魚男め、からかって楽しいのか」

米Amazon Studiosが手掛ける過激ヒーロードラマ「ザ・ボーイズ」(2019-)にディープ役として出演しているチェイス・クロフォードが、Instagramで悪質な内容のダイレクトメッセージを受け取っていたことを告白した。
「ザ・ボーイズ」は腐敗しきったヒーローたちと彼らへの復讐を誓った自警団的チーム“ザ・ボーイズ”の血なまぐさい戦いを描く人気シリーズ。ガース・エニスによる同名コミックを原作とした本シリーズに登場するヒーローたちは、DCやマーベルのパロディとして描かれており、主に容姿と能力を見ればファンには一目瞭然なほどベースのヒーローと似ている。
もっとも、「ザ・ボーイズ」が一味違うのは、正義を代弁するヒーローたちが裏ではクズな点。例えば、スーパーマンのパロディキャラクターとして知られるホームランダーは、平気で一般市民を殺害し事件をもみ消そうとする。「ザ・ボーイズ」はアメリカで絶対的な人気を誇るヒーロー作品への風刺的1作として広く親しまれているのだが、不快に思うアメコミファンもいるらしい。
米GQでは、人気ヒーローチーム“セブン”の元メンバーであるディープを演じるチェイス・クロフォードが、DCコミックスに登場するアクアマンのファンから悪質なメッセージを受け取ったことを明かしている。クロフォードによると、「クソ野郎の魚男め(Fuck you, fish guy)。アクアマンをからかってそんなに楽しいか?」といった内容のDMがInstagram上で送られてきたという。「Instagramでは時々」と話すクロフォード、DM被害は一度のみではないらしい。
クロフォードが演じるディープは、アクアマンのパロディキャラクターとして知られる。コスチュームのテイストは違うが、水生生物と会話したり、水中を移動したりすることができるなど、その能力はもろアクアマンなのだ。劇中ではセクハラを平気で行うクズ男キャラのディープに、アクアマンファンがお怒りになる気持ちも想像するに難くないが、その矛先を俳優に向けるのは容認されることではない。
とはいえ、クロフォードは悪質なメッセージをものともしていない様子。「僕は“完璧じゃないか。それが狙いだからね”って感じです」と、パロディ文化へのリテラシーを感じさせるようなコメントを出している。
なお2022年6月3日より配信開始のシーズン3では、マーベルの人気ヒーローであるキャプテンアメリカのパロディ・キャラクターとして知られるソルジャー・ボーイが初登場を果たす。演じるジェンセン・アクレスが同様の被害に遭わないことをひたすら祈るばかりではあるが……。
Source: GQ