【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン2最終話、ホームランダーのヤバい◯◯シーンのウラ事情

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン2最終話のネタバレが含まれています。
ヒーローとは、よく高層ビルの屋上で夜景を見下ろして黄昏れるものだ。バットマン、スパイダーマン、デアデビル……。これまで数々のスーパーヒーロー作品で、そんな象徴的なシーンを目にしたことだろう。
ところが「ザ・ボーイズ」の外道ホームランダーは違う。彼は高層ビルの屋上で月明かりに包まれても、決して「正義」とか「秩序」とかについて考えたりしない。自己陶酔に陥り、夜景と高揚感をオカズに自慰するのだ。「ザ・ボーイズ」シーズン2の最終話では、そんなドン引きシーンが含まれていた。
実はこのヤバいシーン、もともとはシーズン1で撮影されていたものだったという。ショーランナーのエリック・クリプキが米LA Timesに明かしたところによると、当時撮影していたのはいいものの、「“やり過ぎ”ということでAmazonからカットするように言われてしまっていたシーン」だったとか。
シーズン2ではスーパーヒーローのパロディポルノや、巨大なイチモツを伸ばして襲うラブ・ソーセージの登場など、下ネタの方もスケールアップ。シーズン2最終話では、ストームフロントを失い、クイーン・メイヴにゆすられてライアンも手放し、すっかり拠り所を無くした様子だったホームランダー。この結末に対するAmazonの要望について、クリプキはこう話す。
「Amazonが“ちょっと曖昧になっちゃってるかもしれないから、もうちょっとパンチ効かせたいな”ということだったので、“わっかりました!”と」。
パンチが欲しいと言われ、よりによって自慰シーンをノリノリで挿入したクリプキ。「ザ・ボーイズ」の過激な魅力は、彼のこのセンスあってこそだ。