「ザ・ボーイズ」シーズン4が配信延期決定 ─ ストライキの影響で

Amazonシリーズ「ザ・ボーイズ」シーズン4の配信時期が、全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響で延期されたことがわかった。
クリエイターのエリック・クリプキは自身のTwitterにて、「シーズン4の配信日は、WGAストライキがどれくらい続くか次第。まだ答えは出ていません。スタジオに公正な取引をするよう伝えてください!」と、配信延期を報告。そのショックを和らげるために「面白いアートを用意した」として、「セブン」のひとり・ディープとタコをモチーフとした架空シリアルのパッケージを公開した。
#TheBoys update! 1) When #Season4 drops depends on how long the #WGA Strike goes. No answer yet. Tell the studios to make a fair deal!
2) To take that sting off, here’s fun art from S4. We spend hours making ourselves laugh with this stuff & its never even on screen. #TheBoysTV pic.twitter.com/t9nSGmou8Z
— Eric Kripke (@therealKripke) June 28, 2023
もっとも、「ザ・ボーイズ」シーズン4はストライキ開始前の2023年4月に撮影完了している。それにも関わらず、なぜストライキが終息するまで配信できないのだろうか?こうしたファンからの質問に、クリプキは丁寧に回答。ポスト・プロダクション(撮影後の仕上げ作業)の段階でも執筆作業が発生し、役者がセリフをアフレコしていることを説明した。
「ストーリーのギャップを埋めたり筋書きを明確にするため、我々はポスト・プロダクションでかなりのセリフを書き、役者は録音しに戻ってきます(ADRと呼ばれています)。また、セリフを‟リライトする”ため、さまざまな方法で一緒に編集することもあります。ライティングは、プロセスのあらゆる段階で発生するんです。」
「ザ・ボーイズ」シーズン1&3はそれぞれ7月、6月に公開されたため、シーズン4も夏のリリースが期待されていた。しかしストライキ中は脚本家の執筆作業が一切できず、現時点でWGAとスタジオの交渉の目途が立っていないことから、2023年夏に配信することは難しいといえるだろう。