「ザ・ボーイズ」大学生ヒーローの熾烈競争を描くスピンオフが正式始動、「エージェント・カーター」製作コンビが参加

腐敗したスーパーヒーローたちのクズっぷりを存分に映し出した人気ドラマ「ザ・ボーイズ」(2017-)と同じ世界で繰り広げられる新たなスピンオフドラマ(タイトル未定)が、製作の米Amazon Stuidosより発注され、正式に製作されることが決定した。米Deadlineなどが報じている。
タイトル未定の本シリーズは、「ザ・ボーイズ」シーズン2の好評を受けて、2020年9月に企画が発表された。若いスープス(スーパーヒーローたち)をアメリカで唯一受け入れる“ヴォート社”経営の大学を舞台に、最高の街で最高の契約を勝ち取るべく、肉体的、性的、倫理的な境界全てを試す、ホルモンと闘争心全開のスープスたちが描かれるという。ヤバそうだ。
正式発注に先がけ、すでにキャスティングが開始されていた。初の出演者情報が伝えられた2021年3月には、Amazonがまもなく正式に製作始動を発表すると報じられていたが、このたび遂にこれが叶った形だ。
作品を率いるショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサーを務める2名も発表されている。ドラマ「エージェント・カーター」(2015-2016)を共に手がけたタラ・バターズとミッチェル・ファゼカシュだ。2人は、コミックシリーズ「キャプテン・マーベル」の脚本でも知られており、アメコミ作品に精通した人材でもある。マーベルやDCコミックスのパロディを多用していることで知られる「ザ・ボーイズ」における2人の試みに期待したい。
また、「ザ・ボーイズ」メインシリーズを率いるプロデューサー・脚本のエリック・クリプキが、発表に際してコメントを寄せている。「『ハッピーデイズ』※のスピンオフ『モーク・アンド・ミンディ』みたいに、このスピンオフはヴォート・シネマティック・ユニバース内で起こりますが、独自のトーンとスタイルがあります」と、ロビン・ウィリアムズが主演を務めた往年のシットコムシリーズを例に挙げて新作を予告した。なお、以前クリプキは本シリーズについて「堕落したマーベルのような感じ」とも伝えていた。
※「ハッピーデイズ」は1974〜1984年に米放送された舞台にした青春コメディ・ドラマ。主演は映画監督として知られるロン・ハワード。「モーク・アンド・ミンディ」は同作のスピンオフとして1978〜1982年に放送された。
出演者には、「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」(2018-2020)のジャズ・シンクレアや、『帰ってきたアメリカン・パイ アゲアゲJKニュー・ジェネレーション』(2020)リゼ・ブロードウェイ、『最高の親友の見つけ方』(2018)のレイナ・ハーデストが発表済み。パイロット版の脚本・製作総指揮は、「ザ・ボーイズ」製作・脚本のクレイグ・ローゼンバーグが務める。ほかオリジナル版から、エリック・クリプキや製作総指揮のセス・ローゲン、ニール・H・モリッツらも製作として参加している。
Source: Deadline,Marvel.com