「ザ・ボーイズ」スピンオフドラマは「堕落したマーベル」みたいに ─ 「下ネタジョークたっぷり」と製作者

腐敗したスーパーヒーローたちのクズっぷりを存分に映し出した人気ドラマ「ザ・ボーイズ」(2017-)と同じ世界で繰り広げられる新たなスピンオフドラマ(タイトル未定)は、「堕落したマーベル」のような作品になるという。製作者のエリック・クリプキが語っている。
スピンオフ作品では、“ヴォート社”が経営する大学を舞台に、最高の街で最高の契約を勝ち取るべく、肉体的、性的、倫理的な境界全てを試す、ホルモンと闘争心全開の若手ヒーローたちが描かれるという。あらすじからブッ飛んでいるのは明白だが、一方で全貌はいまだベールに包まれており、分かっていないことはたくさんある。そうした中、米The Hollywood Reporterの取材に応じたエリック・クリプキが、アメコミを代表するマーベルを例に挙げながら、きたる新作についてヒントを与えてくれている。
「今は猛烈なスピードで脚本を書いているところです。すっごく最高な出来になると思います。堕落したマーベルのような感じがワクワクしています。マーベルの企画って、スリラーだったりコメディだったり、すごく違ったものがありますよね。今作でもそういったものが感じられると思います。」
クリプキが指摘しているように、マーベル・シネマティック・ユニバースでは特に近年、ジャンル性が色濃く反映された作品が製作されている。2019年の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では一筋縄には理解できないタイムトラベル理論を用いたSF要素が詰め込まれ、2021年のドラマ「ワンダヴィジョン」ではマーベル・スタジオ初のシットコム形式が採用された。また、2022年公開予定の『ドクター・ストレンジ』続編はMCU初のホラー映画になることも予告されているのだ。
「ザ・ボーイズ」のスピンオフドラマでは、MCUにならう多ジャンル要素が見られるということだが、「ザ・ボーイズ」本来の“うま味”も忘れてはならない。クリプキは「こっちでは、下ネタジョークはたっぷりですけど」とも予告している。登場するのは暇な時間も多いであろう大学生ヒーローたちだ。“セブン”のヒーローたちとはまた違った良からぬことを企んでいるに違いない。
ちなみに、スピンオフに関するヒントはきたるシーズン3の劇中でも登場することが判明している。まずは、シーズン3の到着を待ちたいところだ。
Source: THR