伝説の映画『クロウ/飛翔伝説』リブート版、2024年に米公開決定 ─ 主演は『IT/イット』ビル・スカルスガルド

カルト的人気を誇る映画『クロウ/飛翔伝説』(1994)のリブート版『ザ・クロウ(原題:The Crow)』が、2024年に米国公開されることが明らかとなった。米Deadlineが伝えた。
第48回トロント国際映画祭にて、カナダの製作会社によるリブート版の買収契約が8桁で成立したという。現時点で詳細日程は発表されていない。
アメリカの同名グラフィックノベルに基づく『クロウ/飛翔伝説』は、ある日婚約者とともに暴漢に惨殺されるも、死の国の使者であるカラスの力で蘇った男、エリック・ドレイヴンの復讐を描いた作品。
リブート版にエリック役で主演するのは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』シリーズ2作のペニーワイズ役で知られるビル・スカルスガルド。脇を固めるキャストには、『ハニーボーイ』(2019)などに登場した歌手のFKAツイッグス、『探偵マーロウ』(2022)などのダニー・ヒューストン、『魂のまなざし』(2020)のラウラ・ビルン、『リベンジ・アイランド』(2019)のサミ・ブアジラ、『ウーマン・キング 無敵の女戦士たち』(2022 )のジョーダン・ボルジャーほか。
監督を務めるのは、『スノーホワイト』(2012)『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)のルパート・サンダース。脚本は、『ドリームプラン』(2021)でアカデミー賞にノミネートされたザック・ベイリン。5000万ドルの予算が投じられたリブート版は、プラハとミュンヘンで撮影された。
ライオンズゲートのシャーロット・コウは、「我々は、『クロウ』のキャラクターとオリジナル映画が多くのファンにとって重要な作品であることを理解しており、この新作がその感情的なパワーと神話を本質的に、かつ直感的に再解釈したものを観客に提供できると信じています。ルパートの比類なきビジュアルスタイルとストーリーテリングに率いられたクリエイティブチームと、ここ数十年で最も人気があり、インパクトのある映画を手がけてきた製作チームと仕事が出来ることは本当に光栄なことです。オリジナル作品は、私たちの文化に消えることのない足跡を残し、今も生き続けています。このレガシーを尊重しつつ、現代の観客のために新たな映画化を実現できることに興奮しています。ルパートは、この不朽の愛の物語に新たな側面をもたらし、現代的な世界を創り上げました。このビジョンを観客と分かち合えることが待ちきれません」と述べた。
オリジナル版については、銃撃シーンの撮影で銃身に装填されていないはずの実弾が入っており、主演俳優のブランドン・リーが被弾し、死去するという悲劇が起きた“いわくつきの作品”としても知られている。
リブート版は、2009年頃から幾度となく企画が浮上しては立ち消えとなり、過去にはブラッドリー・クーパーやルーク・エヴァンス、ジャック・ヒューストンが主演候補となったが3名とも降板。2018年初頭にはソニー・ピクチャーズ製作のもと、『アクアマン』(2018)のジェイソン・モモア主演、『死霊館のシスター』(2018)のコリン・ハーディ監督で再始動していたが、両名の離脱によりプロジェクトは頓挫していた。
撮影は2022年の7月から9月にかけてチェコ共和国プラハにて済まされており、現在はポストプロダクション作業が行われていると見られる。
紆余曲折を経て復活し、再び“飛翔”する『ザ・クロウ(原題:The Crow)』は2024年に米国公開予定。