『ザ・フラッシュ』テスト試写は「大好評」 ─ スタジオ側も「高い期待」、現行版リリースを死守する意向

DCコミックス最新作『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』のテスト試写が、スタジオ関係者向けに実施されていたようだ。米Varietyによると、作品は「大好評」を得ており、米ワーナー・ブラザースも「高い期待」を寄せているという。
『ザ・フラッシュ』は、映画版フラッシュ/バリー・アレン初の単独映画。DCコミックスがマルチバース展開に本格的に乗り出す最初の作品としても注目を集めている。米公開は約1年後の2023年6月。テスト試写が行われているということは、ポストプロダクション(撮影後作業)のプロセスが一山越えたということでもありそうだ。
一方、本作については、2022年3月〜4月にかけて2度逮捕されたエズラ・ミラーの一連の行動が要因で、予定通りの公開が不安視されてもいるのが現状。この解決策として、ドラマ「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)でフラッシュ役を演じているグラント・ガスティンの代役起用案もインターネット上では顕著に見られていたが、製作の米ワーナー・ブラザースは現行版を貫く意向が判明済み。Varietyにコメントを寄せた内部関係者も、ポストプロダクションに入った状況での代役起用については、金銭面を懸念した上で「映画全体を撮り直さないことには、ミラーの代役を立てることは不可能」としている。
こうした経緯を考慮に入れた上で、テスト試写が開始されていることを踏まえると、やはり『ザ・フラッシュ』はミラーの主演で完成が見込まれているようだ。関係者の間で「大好評」を得た本作一番の課題は、無事封切りを迎えること。なお記事では、「大きな批判を招かずに(劇場公開を)実現させるための選択肢」として、「ミラーがおとなしくしていること」と提示されている。
『ザ・フラッシュ(原題)』は2023年6月23日米公開予定。
▼エズラ・ミラー の記事
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Source: Variety