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マーベルやDCをパロディ?スーパーヒーロー映画作りを辛辣に描くHBOコメディドラマ正式決定 ─ サム・メンデスが監督

Angela George https://commons.wikimedia.org/wiki/File:SamMendesHWOFNov2012.jpg

スーパーヒーロー映画作りを辛辣に描くコメディドラマ「ザ・フランチャイズ(原題:The Franchise)」が、米HBOにて正式にシリーズ発注されたことがわかった。米Deadlineなどが報じた。

ショーランナー&パイロット版の脚本は「メディア王 〜華麗なる一族〜」のジョン・ブラウン、監督は『007 スカイフォール』(2012)などのサム・メンデスが務める。製作総指揮にはブラウン&ジョン、政治風刺コメディドラマ「Veep/ヴィープ」などのアーマンド・イアヌッチらが参加する。

本作「ザ・フランチャイズ」は、苦境に立たされた架空のスーパーヒーロー映画の舞台裏を描く物語。人気のないフランチャイズ映画のスタッフが、野蛮で手に負えない映画界で自分たちの居場所を求めて戦う様子が描かれるという。

キャストは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)のビリー・マグヌッセン、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのジェシカ・ハインズ、「Shrill(原題)」のロリー・アデフォペ、「Sharper:騙す人」のダレン・ゴールドスタイン、「アメリカン・ホラー・ストーリー:2つの物語」のアイザック・パウエル、『ある女流作家の罪と罰』(2018)のリチャード・E・グラント、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のダニエル・ブリュール。このたび新たに、「ザ・ボーイズ」ストームフロント役のアヤ・キャッシュ&『イエスタデイ』(2019)ヒメーシュ・パテルの出演も発表となった。

パイロット版の制作は、全米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが始まる前に完了済みとのこと。シリーズ制作は、SAG-AFTRAと全米脚本家組合(WGA)によるストライキが終結後に開始となる。

HBOのプログラミング上級副社長であるエイミー・グラヴィット氏は、声明の中で次のように述べている。

「サム(・メンデス)は彼ならでは巧みなタッチで、現代の映画製作におけるロマンスと現実を見事に捉えています。そしてジョン(・ブラウン)は、我々がすでに知っているはずの世界を創造することに長けています。彼らはアーマンド(・イアヌッチ)とともに、真に愉快なコメディ・アンサンブルを作り上げました。続きが待ちきれません。」

メンデスのアイデアから生まれた本作は、彼とって初の米テレビシリーズ監督作となる。メンデスは『007 スカイフォール』『007 スペクター』(2015)で脚光を浴び、『1917 命をかけた伝令』(2019)では全編ワンカット風の臨場感あふれる映像が注目された。近年ではシリアスな作品が続いたが、『アメリカン・ビューティー』(1999)『お家をさがそう』(2009)ではコメディにも挑戦している。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)やDCユニバース(DCU)といったスーパーヒーロー映画は大ブームが続く一方、たびたび「スーパーヒーロー疲れ」が話題となっている。巨大シリーズに疲弊している人々にとって、本作はよい刺激となりそうだ。

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Source:Deadline

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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