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単独映画『ザ・ジョーカー』は「超ダークでリアル」抑圧された若者の物語に?

DCコミックス

ワーナー・ブラザース/DCコミックスによる単独映画『ザ・ジョーカー(仮題)』について気になる情報が入ってきた。本作で監督・脚本を手がけるトッド・フィリップスの関係者が明かしたという。

今回の情報を口にしたのは、総合格闘家であり俳優・コメディアンとして活動するブレンダン・ショーブ。自身の出演するポッドキャスト「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」で、彼は『ザ・ジョーカー』の内容について言及したのだ。

今回のジョーカーは“いじめられっ子”?

ショーブの友人であるトッド・フェルドマン氏は、トッド・フィリップス監督のエージェントとして『ザ・ジョーカー』に関わっているという。この話題はショーブがフェルドマン氏から聞いた内容のようだ。

「ダークなジョーカーになるらしい。子供の頃はいつも笑ってて、みんなからバカにされてるんだって。ブルックリンの街が舞台の、超ダークでリアルな作品になるってさ。」

この発言は、先日『ザ・ジョーカー』の第一報が出た際に伝えられた「1980年代前半のゴッサムシティ」を舞台とした「より現実的でリアル志向の犯罪映画」という情報とも一部重なっている。抑圧された若者がジョーカーへと変貌していき、犯罪に手を染め、やがてカリスマ性を身につけていく様子が描かれるということだろうか……。ともすれば、アメリカ社会における格差問題をそのテーマに織り込んだストーリーにもなりうるだろう。本作でプロデューサーを務めるといわれるマーティン・スコセッシの監督作品『タクシードライバー』(1976)に共通する要素が出てきそうなのも興味深い

ただし今回の情報はあくまで公式発表ではなく、「関係者から聞いた」というレベルのものにすぎない。実際の映画にどこまでこうした要素が組み込まれるかは未知数なので、今はまだ『ザ・ジョーカー』を想像する材料としてご理解いただけると幸いである。

なお『ザ・ジョーカー』はDCエクステンデッド・ユニバースに属さない映画として製作され、『スーサイド・スクワッド』(2016)でジョーカーを演じたジャレッド・レトは出演しないという。主演には若い俳優がキャスティングされることになるようだ。

Source:?http://batman-news.com/2017/08/29/joker-origin-movie-bullied/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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