ドラマ版『The Last of Us』新場面写真が米公開、ジョエルとエリーの素顔お披露目 ─ まもなく撮影終了、原作声優も出演発表

HBO製作、サバイバルアクションゲームのドラマ版「The Last of Us(原題)」より、新場面写真が米国公開された。2022年6月10日(日本時間)、Summer Game Fest 2022にてゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマンがあわせて、撮影状況などの進捗についても報告している。

2013年に発売された『The Last Of Us』は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女エリー、ふたりの危険な旅路を描く物語。新場面写真では、ペドロ・パスカルふんするジョエルと、ベラ・ラムジーによるエリーの姿がとらえられている。2021年に公開された初場面写真では、ふたりの後ろ姿のみが写し出されていたが、今回は素顔まで確認可能だ。
さらにドラックマンによると、この場面写真は本人が監督したエピソードによるシーンとのことで、ゲームファンにはおなじみの隔離地域郊外の美術館であると説明している。エリーとジョエルは敵に見つからないよう、身を潜めているのだろう。ゲーム版の精神を忠実に受け継いだ、高い再現度に期待できそうだ。
監督には脚本・製作総指揮も兼任するドラックマンとクレイグ・メイジンのほか、カンテミール・バラゴフ、ヤスミラ・ジュバニッチ、アリ・アバッシ、ピーター・ホアー、ジェレミー・ウェッブ、リザ・ジョンソンが起用されている。
全10話となる本作の撮影は、2021年7月初旬に開始されており、2022年6月8日に終了する見込みと伝えられていた。予定されていた終了日はすでに過ぎているが、このゲームイベントにてドラックマンは、「明日が撮影の最終日です」と報告している。1年近くにわたり続いた大規模な撮影がついに終了を迎えるわけだ。米国放送および配信時期に関しては不明だが、HBO&HBO Maxのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるケイシー・ブロイズは過去に、2023年のリリースになるとコメントしていた。
キャストには、ペドロ・パスカルとベラ・ラムジーのほか、ガブリエル・ルナがトミー役、ニコ・パーカーがサラ役、ニック・オファーマンがビル役、マレー・バートレットがフランク役、ストーム・リードがライリー役として名を連ねており、マール・ダンドリッジがゲームにつづきマーリーン役を続投することが判明済み。またこのたび、トロイ・ベイカーとアシュレー・ジョンソンが参加することも伝えられている。オリジナルゲームでジョエルとエリーの声を務めたふたりは、ドラマでは別役として登場。役柄については明かされていないが、ドラックマンいわく、単なるカメオにはならないという。ゲーム版とはまた一味違う形での活躍に期待したいところだ。
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Source: Warner Media