『エイリアン』メイキングブック邦訳版が発売 ─ リドリー・スコットや20世紀フォックスの秘蔵資料、新規インタビュー豊富に収録

伝説のSFホラー映画『エイリアン』の過酷な製作の裏側を、豊富な写真とテキストで詳らかにするファン垂涎のメイキング・ブック、その名も『THE MAKING OF ALIEN』が2019年11月16日より発売となる。本記事では、中面サンプルも掲載する。
『エイリアン』の裏側を、リドリー・スコットやH・R・ギーガー、ダン・オバノンなど主要スタッフやキャストへのインタビューや過去の証言を基にまとめた、濃厚な一冊。20世紀フォックスの保存資料やリドリー・スコット本人提供の写真、イラスト、文章も盛りだくさん。『エイリアン』公開40周年を祝うのに、これ以上ふさわしい書籍もないだろう。
20世紀フォックス、本書のために秘蔵資料を提供
誰もが認めるSFホラー映画の代表格、『エイリアン』。その始まりは、慢性的な腹痛に苦しんでいた脚本家、ダン・オバノンがふと抱いた「妄想」にあった。だが、この企画がハリウッドの大ヒット作となるまでの道のりは、実に長く多難で、その旅路もまた、映画と同じように緊張と重苦しい空気に満ちていた。
著者のJ・W・リンズラー(代表作『メイキング・オブ・スター・ウォーズ -映画誕生の知られざる舞台裏-』ほか)は、リドリー・スコットをはじめとする映画の主要スタッフに新規インタビューを実施。現代映画史に金字塔を打ち立てた『エイリアン』の制作における逸話の数々を、1冊の本にまとめ上げた。
本書では、これまでなかなか目にすることのなかった20世紀フォックスの保存資料や、スコット個人から提供された貴重な写真、イラスト、文書を掲載。『エイリアン』の始まりから完成までの道のりに新たな光を当て、映画制作という旅の途中で起きた、幾多の困難と印象的な出来事を浮かび上がらせる。例えば、こんなエピソードが語られている──
- メジャー映画での成功を目指す、リドリー・スコットの挑戦
- 鬼才、H・R・ギーガーが生み出した驚くべきエイリアンのビジュアル
- 複数段階あるエイリアンを作り上げるまでに直面した、創作上の数々の困難
- 主人公リプリー役に抜てきされた、当時は無名のシガニー・ウィーヴァー
- 監督とプロデューサーの衝突
- 精神的にも肉体的にも厳しい、ピリピリした空気の過酷な撮影現場
- 凄惨な「チェストバスター」の撮影と、後々まで残ったキャストへの影響
- 上映開始早々、叫びながら映画館から飛び出していく観客たち
- 「ひどいクオリティ」と言われていた最初の脚本
- 現場で進行するシガニー・ウィーヴァーいじめ
- 「俺は死なない」と言い出す犠牲者役
- 言うことを聞かない猫、次々と倒れる役者
- クリーチャーデザインを競うアーティストたち
その他、「リドリーグラム」として知られるリドリー・スコットの手描き絵コンテをはじめ、映画のビジュアルに関する資料も豊富に掲載。SF映画の古典として今も愛される『エイリアン』の舞台裏を伝える、メイキング本の決定版だ。
日本語訳は阿部清美。主な訳書に『24 アルティメット・ガイド』、『24 TWENTY FOURシーズン7-8』、『タイラー・ロックの冒険』シリーズ、『シェイプ・オブ・ウォーター』(竹書房刊)、『アサシン クリード 預言』(ヴィレッジ・ブックス刊)、『クリムゾン・ピーク』(扶桑社刊)、『ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋』、『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター』(DU BOOKS刊)などがある。
『THE MAKING OF ALIEN』中面サンプル
発売概要
発売日 | 2019年11月16日発売 |
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サイズ | A4横判 336ページ |
定価 | 本体6,000円+税 |