会員登録

Search

『スター・ウォーズ』ドラマ版、音楽は『ブラックパンサー』作曲家が担当 ─ 『ヴェノム』『クリード』手がけた最注目アーティスト

スター・ウォーズ
Photo by Roger Schultz https://www.flickr.com/photos/elaws/3775264842

『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ「ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)」の音楽を、『ブラックパンサー』(2018)の作曲を手がけたルドウィグ・ゴランソンが担当することがわかった。米StarWars.comにて正式に発表されている。

ゴランソンは『ブラックパンサー』のほか、『ヴェノム』(2018)や『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)、『クリード 炎の宿敵』(2019年1月11日公開)でも音楽を担当。ハリウッドで今熱い視線を浴びている気鋭の作曲家だ。マーベル映画から『スター・ウォーズ』への進出を経て、今後さらなる活躍が見込まれる。

ブラックパンサー
『ブラックパンサー』©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

今回の告知にあたって、ゴランソンは以下のコメントを発表した。

「『スター・ウォーズ』ユニバースにお招きいただき、これがいかに夢のようで、また慎ましい気持ちになることか、言葉にすることはできません。この機会をくださったジョン・ファヴロー(製作総指揮)とディズニー、そして象徴的かつ大胆な楽曲でハードルをとんでもなく上げてくださったジョン・ウィリアムズに深く感謝いたします――あなたの曲に対抗することは決してできません。
今後数ヶ月、『スター・ウォーズ』の音楽的伝統に敬意を払いながら、『ザ・マンダロリアン』を新たな、まだ見ぬ領域へと推し進めていきます。“試してみる、はない(There is no try.)”という言葉を忘れないように。」

ゴランソンが記した「試してみる、はない」という言葉は、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)でヨーダが口にした「やるかやらないか、だ。試してみる、はない(Do. Or do not. There is no try)」というセリフを引用したもの。『スター・ウォーズ』シリーズの新機軸となる「ザ・マンダロリアン」では、音楽面でどんな可能性が開拓されるかにも注目したい。

ところで『スター・ウォーズ』の実写作品でジョン・ウィリアムズという“伝説”に挑む作曲家は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のマイケル・ジアッキーノ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)のジョン・パウエルに続いて今回が3人目。ジアッキーノは49歳、パウエルは54歳で各作品に参加したが、2018年12月現在でゴランソンは34歳が。今回の人選がいかに「抜擢」と呼ぶべきものかがわかるだろう。

なおゴランソンは音楽プロデューサーとしての実力も確かで、俳優ドナルド・グローバーの別名であるチャイルディッシュ・ガンビーノを2010年からプロデュース。2018年に話題となった“This Is America”も手がけた。グローバーは『ハン・ソロ』で若きランド・カルリジアンを演じたため、いよいよ二人とも『スター・ウォーズ』入りを果たすというわけだ。そのほかゴランソンは、チャンス・ザ・ラッパーらの楽曲や、『ブラックパンサー』のサウンドトラックではケンドリック・ラマーとの共同作業にも携わっている。

ドラマ「ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)」は、ディズニーの新ストリーミング・サービス「Disney+」にて2019年後半の配信予定。同サービスは日本語にも対応したティザーサイトがすでに公開されている。

Source: StarWars.com

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly