「カウボーイビバップ」実写版、音楽制作の舞台裏映像─ 菅野よう子「“こんな人生だけどまあいっか”っていうようなサウンドトラックになるといいな」

Netflixシリーズ「カウボーイビバップ」が、2021年11月19日よりいよいよ配信開始となる。それに先駆けて、オリジナルアニメに引き続き実写版で劇伴を手がけた菅野よう子が、音楽の制作作業に取り組む特別映像が公開された。
「カウボーイビバップ」は宇宙を舞台に、“カウボーイ”と呼ばれる賞金稼ぎたちを描く西部劇。それぞれ複雑な事情を抱えるはみ出し者の三人組、スパイク・スピーゲル(ジョン・チョー:山寺宏一)、ジェット・ブラック(ムスタファ・シャキール:楠大典)、フェイ・ヴァレンタイン(ダニエラ・ピネダ:林原めぐみ) が、凶悪な犯罪者を追って太陽系を駆け巡る。
このたび公開された特別映像では、メインキャストのひとりであるジョン・チョーらをはじめとするキャストとスタッフが、オリジナルアニメに引き続き菅野よう子が実写版に参加することへの喜びや、その凄さを真剣に語る場面から始まる。
3, 2, 1… Let’s jam!
アニメ史に残る名曲、「Tank!」をバンド・シートベルツとともに録音する制作現場が捉えられる中、菅野よう子が劇伴への思いを語っている。「誰のサウンドっていうのはないんです。ただ、あるとすれば、ひとりずつのキャラクターごとではなっくて、抱えているものの重さ、質量とか、それの感じ方とか、そういったところは気をつけていて。そのエピソードごとにキャラクターたちの心の重みとか、それが解放されるとか、引きずっていくとか。そういった重みとリズムをあわせるようにはしています」「“こんな人生だけどまあいっか”っていうようなサウンドトラックになるといいなと思っています」。「カウボーイビバップ」に一体どんな新風を巻き起こしてくれるのか。本編への期待が高まるばかりだ。
実写版の出演者には上述の面々のほか、アレックス・ハッセルがビシャス役、エレナ・サチンがジュリア役、ジェフ・スタルツがチャルマーズ役、タマラ・チュニーがアナ役、メイソン・アレクサンダー・パークがグレン役、レイチェル・ハウスが「ホワイト・タイガース」のマオ役、そしてアン・トルーオン&ホン・スアンがシン&リン役を演じる。アニメでおなじみのキャラクター、エドについてはいまだ登場の有無は明らかにされていない。もっとも、ショーランナーのアンドレ・ネメックは「このシーズンを観た人は…とても喜んでくれるでしょう」と過去に言及していた。
製作総指揮は、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)のジョシュ・アッペルバウム&アンドレ・ネメック、『ヴェノム』(2018)のジェフ・ピンクナー&スコット・ローゼンバウム。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2014)『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のクリス・ヨストが脚本・製作総指揮を務め、原作の生みの親である渡辺信一郎監督が監修を務めている。
Netflixシリーズ「カウボーイビバップ」は、2021年11月19日より独占配信開始。
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