企画白紙の『アクアマン』スピンオフはブラックマンタのシークレット映画だった ─ ジェームズ・ワン監督が明かす

企画が白紙となってしまっていたDC映画『ザ・トレンチ(原題:The Trench)』の詳細が判明した。『アクアマン』シリーズのジェームズ・ワン監督によれば、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が演じるヴィラン、ブラックマンタの単独スピンオフ作品だったという。
『ザ・トレンチ』は、2019年2月に企画の存在が明らかになった。『アクアマン』シリーズのスピンオフとして、マリアナ海溝に生息する種族で映画にも登場した「トレンチ」を描く物語と言われていた。しかし、2021年4月にワーナー・ブラザース/DCが企画の白紙化を発表。決断の理由は明かされなかった。
白紙から半年後、プロデューサーとして就任していたジェームズ・ワン監督がInstagramで『ザ・トレンチ』の詳細について明かした。アブドゥル=マティーン2世が演じるブラックマンタのコスチュームを紹介した下記投稿のコメント欄にて、ワン監督は以下のように綴っている。
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「秘密を教えましょう。白紙になった『ザ・トレンチ』の映画は、ブラックマンタのシークレットムービーになる予定だったんです。」
2011年に原作コミックで初登場したトレンチ族は、アトランティス帝国の沈没後、見放されてしまった生存者の一部が独自に進化を遂げたという設定。ブラックマンタとの関連性は薄いようにも感じる。もしかすると、ワン監督が「シークレットムービー」と記しているように、「トレンチ族を描く」という情報は、ブラックマンタの企画であることを秘密にしておくための隠れ蓑だったのかもしれない。
なお、アブドゥル=マティーン2世が演じるブラックマンタは、『アクアマン』の続編『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題:Aquaman and the Lost Kingdom)』に再登場する。先日に開催されたDCファンドームの場で公開されたメイキング映像では、ブラックマンタの姿が捉えられている。