ニコール・キッドマン&ヒュー・グラント、夫婦の心理スリラードラマに挑む ― 監督は「ナイト・マネジャー」スサンネ・ビア

トム・ヒドルストン主演ドラマ「ナイト・マネジャー」(2016)を手がけた映画監督スサンネ・ビアが、ニコール・キッドマン&ヒュー・グラントとともに米HBO局の新作ドラマ「The Undoing(原題)」の監督を務めることがわかった。米Deadlineほか複数のメディアが伝えている。
「The Undoing」は、ジーン・ハンフ・コレリッツが2014年に刊行した心理スリラー小説「You Should Have Known(原題)」を原作とする全6話のミニシリーズで、ビア監督は「ナイト・マネジャー」に続いて全話のエピソード監督を担当する。
脚本・ショーランナーを務めるのは、キッドマンが主演・製作総指揮を兼任してエミー賞など数多くの賞に輝いた「ビッグ・リトル・ライズ」(2017-)のデビッド・E・ケリー。ビア監督とキッドマン、ケリーの3名は製作総指揮も兼任する。
本作でキッドマンが演じるのは、たった一度きりの人生を自分のために生きてきたセラピストのグレイス・サックス。献身的な夫ジョナサンと、ニューヨークの私立エリート校に通う息子を持ち、初めての著書の刊行を間近に控えた彼女の人生は順調だった。
しかし、一夜にしてグレイスの人生は狂い始める。無残な死と夫の失踪事件、自分が知らなかった夫の姿は、恐るべき事実が発覚するきっかけにすぎなかったのだ。すべてが壊れ、自分自身の忠告に耳を傾けてこなかったことに恐怖したあとで、グレイスは自分自身の人生を立て直さねばならなかった。息子のため、そして自分自身のために。
ヒュー・グラントが演じるのは、著名な小児腫瘍医にして献身的な夫・父親であるジョナサン・サックス役。突如失踪したあと、その過去が調べ上げられ、驚愕の真実が暴露されていくことになる、物語のキーパーソンだ。なおグラントにとって、米国のテレビドラマで主要人物を演じるのは本作が初めてとなる。
『未来を生きる君たちへ』(2010)でアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、『アフター・ウェディング』(2006)や『悲しみが乾くまで』(2007)、『愛さえあれば』(2012)などで重厚な人間ドラマを描きつづけてきたビア監督と、キッドマンをはじめとした「ビッグ・リトル・ライズ」チームのコラボレーションは、映画・ドラマファンならば絶対に見逃せない。
ちなみにビア監督は「ナイト・マネジャー」をはじめ、テレビドラマやストリーミング・サービスへと積極的に進出中。サンドラ・ブロック主演の最新作、Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』は2018年12月21日に配信開始だ。
ドラマ「The Undoing(原題)」の製作・放送時期は未定。
Source: Deadline(1, 2), Variety(1, 2)