『第9地区』監督新作は「人間&獣人ロボット vs エイリアン」描く ─ 『スーサイド・スクワッド』ジョエル・キナマン主演決定

『第9地区』(2009)『チャッピー』(2015)などSF映画の野心作を送り出してきたニール・ブロムカンプ監督が、新作SFスリラー『They Found Us(原題)』を製作することがわかった。主演は『スーサイド・スクワッド』シリーズのジョエル・キナマンが務める。米Varietyが報じた。
本作はキナマン演じる父親と娘が、壊れた関係を修復すべくユタ州の荒野でキャンプをしている最中、地球外生命体に襲われるというあらすじ。関係性だけでなく命の危機に晒された彼らは、恐ろしい未知の世界に拉致されるのを防ぐべく、獣人ロボットとともに闘うことになる。
オリジナル脚本を執筆したのは、「ムーンナイト」(2021)のジェレミー・スレイター。製作はプロムカンプの前作『デモニック』(2021)を手がけたAGCスタジオが担当する。同社CEOで、製作総指揮に就任したスチュワート・フォードは「SFとホラーの名匠であるニールとの関係を広げることができて光栄です。ジェレミー・スレイターの恐ろしい脚本が、ニールの視覚的な才能に完璧にマッチすると教えてくれました」と功績を称えた。
本作に先がけ、プロムカンプは最新監督作『グランツーリスモ』が2023年8月に米国公開を迎える。人気カー・ゲームシリーズのハリウッド実写映画版を経て、自身の十八番と言えるSFスリラーをいかに進化させるか。ローランド・エメリッヒ監督『ムーンフォール』(2022)など数多くのSF作品を放ってきたAGCスタジオとのタッグで、持ち前の才気が発揮されることに期待がかかる。
なお、主演のキナマンは同じくAGCスタジオ製作による最新作『Silent Night(原題)』の撮影を終了したところ。『フェイス/オフ』(1997)『ミッション:インポッシブル2』(2000)でおなじみ、ジョン・ウー監督の久々の新作映画ということで同作も注目を集めている。
映画『They Found Us(原題)』は2023年内にオーストラリアにて撮影開始。
Source: Variety