『ソー:ラブ&サンダー』、ゼウスがソーにサンダーボルトを授ける未公開シーンが米公開

マーベル・シネマティック・ユニバース『ソー:ラブ&サンダー』より、ゼウスがソーに知恵を授ける未公開シーンが米公開された。
この記事には、『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレが含まれています。
『ソー:ラブ&サンダー』では、“神殺し”ゴアが神々の殲滅を目論んでいると知ったソーがジェーン・フォスターやヴァルキリー、コーグと共にこの脅威に立ち向かう。自分たちだけでは手に負えないと判断した一行は、最高神ゼウスに援軍を求めるために、全ての神々が集まる「全能の町」へ出向く。
劇場版でゼウスは、怒ったソーに投げ返されたサンダーボルトに身体を貫かれて死んだものと思われていたが、ミッドクレジットシーンでは生きていることが明らかに。ゼウスは美女たちから手厚い介護を受けながら、もはや人々は神を崇めなくなったと嘆き、「ソー・オーディンソンを空から叩き落とせ」と息子ヘラクレスに命じ、ソーを目の敵(かたき)にする展開となっていた。
ところが、『Fighting for You』と題された未公開シーンでは劇場版とは打って変わり、まるで師弟関係を思わせるようなゼウスとソーが登場。「お前に伝授したいことがある。自分の息子たちにも教えたことがないことだ」とゼウスがソーに告げ、「サンダーボルトは何でもできる。サンダーボルトはただの電気で、いつでも手に入れることがで出来るのだ」と説く。そう言いながら手にした小枝をヒョイっと投げると、瞬く間にサンダーボルトに早変わりし、戻って来た光輝く武器をソーに手渡す。「そのパワーは心から生まれる」とゼウスに伝授されたソーが、「Open your heart……(心を開け)」と呟く。
次にシーンが切り替わり、病気のためジェーンが病院のベッドに横たわっていると、部屋の外にムジョルニアが姿を見せて窓をトントンと叩いて合図。ジェーンがムジョルニアに手を伸ばそうとすると、同時に再びソーが「Open your heart」と呟きながらサンダーボルトを空へ向かって投擲。ゼウスが、「どんどん前進して、もうこれ以上進めないという所まで行くと、そこには永遠の祭壇がある。そこへサンダーボルトが連れて行ってくれるだろう」と告げる。

ソーはゼウスに同行を提案するも、ゼウスは「そこへ行くには純粋ではなければならない。ゼウスは色々あって純粋じゃないからな」と返答。そう言いながら去りつつあるゼウスと入れ替わるように、マイティ・ソーのコスチュームを装着し、ムジョルニアを手にしたジェーンが天から降臨。その登場に合わせ、ゼウスがラテン語で「心を開け」と言いながら天に手をかざすと、黄金の光が降り注いでゼウスを包み込み、どこかへ姿を消す。
いよいよ出発の時を迎え、ジェーンが「行くわよ」と声を掛けるも、ソーは「どうやって行くんだ?」と困惑し、2人は顔を見合わせる。次のシーンでは、問題解決とばかりに絶叫ヤギさん2頭にそれぞれまたがったソーとジェーンが、颯爽と大地を駆け抜けて行くシーンで終了している。
なお、『ソー:ラブ&サンダー』には削除された膨大な未公開シーンが存在するといい、先行して2本の映像がリリースされている。
お詫びと訂正:記事初出時、「サンダーボルト」を「ライトニング・ボルト」と表記しておりました。謹んでお詫びいたします。