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『マイティ・ソー』監督、オーディションでナタリー・ポートマンの「虜になってしまった」 ─ 起用の裏側、ジェーン役に求めた「知性」

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)第3作目『マイティ・ソー』(2011)で監督を務めたケネス・ブラナーは、オーディション会場に来ていたナタリー・ポートマンの“虜(とりこ)”になってしまい、ジェーン・フォスター役への起用を決めたのだという。MCU制作裏話が綴られた新書『MCU: The Reign of Marvel Studio』を紹介した米Vanity Fairの記事で明かされている。

主人公ソーの恋人であるジェーン役のオーディションには、「25歳から30歳の著名なハリウッド女優」が呼ばれていたといい、その中にポートマンもいた。脚本を務めたザック・ステンツは、ポートマンに対面した時のブラナーの様子をこう回顧している。

彼女の虜になっていましたよ。恋愛的な意味ではなくて、彼女の知性にです。ジェーンは物理学者で、我々は彼女の知性を伝えられる人を求めていました。それで彼も感動してしまったようです。」

1994年の『レオン』で世界的に注目を浴びたポートマンは、その後も役者業に勢いをつけていった。その傍ら学業にも専念し、ハーバード大学とイェール大学に現役合格するなど、秀才としても知られている。ジェーン役を起用する上で、演者の知性が大きな評価ポイントだったことがうかがえるが、それにしても“虜にするほど”とは驚きだ。

ブラナーが“知性”を意識していたのには、別の理由もあった模様。ステンツは、ポートマン起用の際にブラナーが「どうかお願い。デニス・リチャーズの原子物理学者みたいな人では一番困るので」と言っていたと証言している。『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)でデニス・リチャーズが演じた原子物理学者、クリスマス・ジョーンズ博士のことだ。リチャーズは、学者という役柄でショートパンツを履いていたことなどが起因し、一部から批判を受けていた。その年のラジー賞では、最低助演女優賞を受賞している。

ポートマンはシリーズ第2作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)出演後にジェーン役から離れたが、2022年公開の第4作『ソー:ラブ&サンダー』ではマイティ・ソーとして復活。知性だけでなく力強さも見せつけた。

Source: Vanity Fair

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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