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『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』ヘヴィメタルの名曲を採用か ─ ミュージシャンの関係者が証言

『マイティ・ソー』シリーズの最新作、2021年米公開『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』に使用される既存楽曲のひとつが判明した……かもしれない。ミュージシャンの関係者がインタビューにて発言し、にわかに話題を呼んでいる。

この記事には、映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

マイティ・ソー バトルロイヤル
『マイティ・ソー バトルロイヤル』©2019 MARVEL

『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』に使用される可能性が浮上しているのは、ロニー・ジェイムズ・ディオ率いるヘヴィメタル・バンド、ディオ(Dio)「Rainbow in the Dark」。ロニー・ジェイムズ・ディオは、レインボーやブラック・サバスなどの人気バンドでボーカリストを務めた人物で、「ディオ」はメタルブームのさなかである1982年に結成され、2010年にロニーの病没によって活動を終了した。

ロニーのマネージャーを務めてきたウェンディ・ディオ氏は、このたび米Subculture Mediaのインタビューで、ディオのTシャツが「ストレンジャー・シングス」(2016-)に使用されることに触れつつ、「『マイティ・ソー4』には『Rainbow in the Dark』を使っていただきます」と発言。マーベル・スタジオは、すでにディオ側に楽曲使用の許諾を得ているようだ。

『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台に、雷神ソー(クリス・ヘムズワース)の新たな物語が描かれる。脚本・監督には、前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティが続投する。前作ではレッド・ツェッペリン「移民の歌(Immigrant Song)」を効果的に使用していただけに、今回も劇中曲には期待がかかる。

ただし、本作に「Rainbow in the Dark」が使用されるのかはまだわからない。なぜならタイカ監督らは脚本作業の真っただ中であり、まだ撮影すら始まっていないのだ。以前、タイカ監督は「マーベルでは常にすべてが変わっていく」と述べ、事前の構想がそのまま映画に残るかどうかはわからないと強調。「我々はポストプロダクション(撮影後作業)であっても執筆を続けますからね」とまで言っている。すなわち、「Rainbow in the Dark」が使われる予定であるにせよ、それが完成品に残るかどうかは別問題。もし実際に使われるにしても、この曲がどんな場面で流れるのか、どれほど重要なものとして扱われるのかは未知数なのである。

『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』には、ソー役のクリス・ヘムズワース、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンのほか、ジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンが復帰する。ヴィランを演じるのは、『ダークナイト』3部作や『フォードvsフェラーリ』のクリスチャン・ベールだ。

映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は2021年11月5日に米国公開予定

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Sources: Subculture Media, LOUDWIRE

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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