『ハン・ソロ』元監督、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』予告編を賞賛「いい予告編だね」

映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品『ハン・ソロ(仮題)』を降板したクリス・ミラー監督が、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の予告編に賞賛を送った。
フィル・ロード&クリス・ミラー監督は、『21ジャンプストリート』(2012)や『LEGO(R)ムービー』(2014)などを手がけて観客や批評から高い支持を集める注目のクリエイターだ。しかし2017年6月、『ハン・ソロ』の監督に就任するも、撮影を3分の2以上終えた時点で「創作上の相違」を理由にプロジェクトを離脱。降板の真相は定かではないが、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディとの不和や、脚本を執筆したローレンス・カスダンとのトラブルが原因だったといわれている。
その後『ハン・ソロ』はロン・ハワード監督が引き継いでおり、おそらく完成した作品にフィル&クリスの名前はクレジットされないという説が有力だ。今やクリスの心のうちには、きっと『スター・ウォーズ』やルーカスフィルムへの表に出せない思いが数多あるに違いない。
ところが2017年10月9日(現地時間)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の新予告編が公開されたのち、クリスはTwitterを通じてライアン・ジョンソン監督に一言だけメッセージを送っていたのである。
Good trailer, @rianjohnson
— Chris Miller (@chrizmillr) 2017年10月10日
「いい予告編だね。@rianjohnson」
一方のライアン監督は、このメッセージに冗談めかしながら応答している。
Thanks Chris! Also I am a full week behind on crosswords. I feel that I need to be honest with you about that.
— Rian Johnson (@rianjohnson) 2017年10月10日
「クリス、ありがとう! この1週間はクロスワードパズルもほったらかしだよ。このことは正直に言っておかなくちゃと思ってさ。」
思えば監督の降板劇がそれほど珍しいことではないハリウッドにおいて、降板した人物が関係の作品にコメントを発表することは極めて稀だろう。スピンオフ作品だったとはいえ『スター・ウォーズ』から降板して3ヶ月強しか経たないうちに、こうしてメッセージを送ってみせるクリスの懐の深さや、ライアン監督との関係性がうかがえるエピソードといえそうだ。
なおフィル&クリス監督は、今後も脚本を執筆した作品が複数待機しているほか、先日はSF映画『アルテミス(原題:Artemis)』の監督に就任したことが報じられていた。二人のさらなる飛躍を楽しみにするばかりである。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー。
Source: http://screenrant.com/chris-miller-last-jedi-trailer-reaction/
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/17025411706/ ) Remixed by THE RIVER