「THE LAST OF US」ドラマ版、エリー役俳優は「最高の人選」と製作者 ─ 100人以上の候補者から抜擢

HBOオリジナルドラマ「THE LAST OF US」の配信が2023年1月16日(月)にスタートする。世界的人気を誇るサバイバル・アクションゲームをドラマ化するにあたっては、誰もが納得できるキャスティングが必要不可欠だった。監督・脚本・製作総指揮のクレイグ・メイジンが、少女・エリー役のキャスティングに苦戦したエピソードを語っている。
本作は寄生菌の感染爆発によって荒廃したアメリカを舞台に、生存者のひとり・ジョエルが、身元不明の少女・エリーを隔離地域から脱出させる物語。感染者がはびこるアメリカ全土を横断するさなか、ふたりは感染者や凶暴化した“クリッカー”などに遭遇していく。SFX Magazineによると、エリーの複雑さとストーリーを体現できる俳優を求め、製作陣は100人以上の候補者に面会したそうだ。
「(エリーと同じく)14歳の少女を起用しようとしていましたが、それは非常に難しいことでした。出来が悪くてもいいのなら簡単ですが、良いものにするのは大変。素晴らしいものにするのはもっと大変です。子どもたちにはさほど人生経験もないので、この役には難しかったですね。エリーにはユーモアや強さ、暴力性、自己防御性もありますし、(俳優には)ジョエルとの関係性を作っていくのだと思わせる説得力も必要ですから。」
オーディションの結果、選ばれたのは「ゲーム・オブ・スローンズ」リアナ・モーモント役のベラ・ラムジー。2003年生まれで、撮影当時は17~18歳だった。メイジンは「最高の人選ができたと思います。彼女は本当に優れた役者ですよ」と胸を張る。

もっともラムジーの最初のオーディションは、本作最大のキーパーソンが不在のまま行われた。メイジンと共同で監督・脚本・製作総指揮を務める、原作を手がけたニール・ドラックマンが参加できなかったのだ。「ニールよりも先に彼女を見たことが唯一の心配でした」とメイジンは振り返る。「もしもニールが気に入らなければ、最高のエリーをキャスティングできなかったなと思いながら残りの人生を生きていかなくちゃいけない(笑)。けれど幸い、彼もすごく気に入ったんです」。
一方、ジョエル役に起用されたのは「マンダロリアン」(2019-)のペドロ・パスカル。こちらはエリー役とは異なり、すぐにパスカルがベストだと決まったそうだ。メイジンは「彼(パスカル)と話しているとき、“決まりだ、ジョエルが目の前にいる”と思ったのを覚えています」と語った。
HBOオリジナル「THE LAST OF US」は2023年1月16日(月)11:00よりU-NEXTにて独占配信。
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Source: SFX Magazine