「THE LAST OF US」最終話、シリーズ最高視聴者数を達成 ─ アカデミー賞の真裏で快挙

HBOドラマ「THE LAST OF US」が、シーズン1の最終話で再びシリーズ最高視聴者数を更新した。米Varietyなどが報じている。
3月12日(現地時間)にリリースされた第9話は、HBOとHBO Maxにて米国内の同日視聴者数820万人を記録。第95回アカデミー賞授賞式の生中継と同時間に放送・配信されたにもかかわらず、大きな快挙を成し遂げた。
また本作は、最終話以外のエピソードも目覚ましい記録を更新している。米ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーによれば、第1話から第6話の平均視聴者数(放送初日以降の視聴も含む)は3,040万人にも上り、第1話の累計視聴者数は4,000万人に迫る勢いだ。
シーズン1全体の同日視聴者数を振り返ると、第1話は470万人を記録し、過去13年のHBOオリジナルドラマとして「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(2022-)に次ぐデビューを飾った。続いて第2話は570万人の視聴者数を獲得し、HBO史上最大となる前週比22%の伸びを記録。第3話は640万人、第4話は750万人に視聴され、それぞれAFCチャンピオンシップ後半戦やグラミー賞授賞式といった競合番組と争いながらも、シリーズ最高視聴者数を更新した。
また、このたび第5話~第7話の視聴者数も新たに発表されている。スーパーボウルとの放送日重複を避けるため2日早くリリースされた第5話は、公開から3日間で1,160万人を記録(異例のケースのため同日の数字は明かされていない)。第6話と第7話はそれぞれ780万人、770万人に視聴されたという。第8話は既報の通り810万人を記録していた。
なおVarietyは、「THE LAST OF US」は視聴者数でこそ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」を上回らなかったものの、週次推移では上昇傾向にあったことを指摘している。「THE LAST OF US」の視聴者数は、第1話~第9話にかけて75%も増加。一方で「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」の視聴者数は第1話が999万人、第2話が1,020万人、最終話が930万人であり、6.9%の減少を見せている(第3話~第9話の正確な数字は未発表)。同作は最終話のインターネット流出が痛手となったが、これを除いても「THE LAST OF US」並みの伸びを達成するのは難しかったかもしれない。
2013年発売の同名タイトルに基づく「THE LAST OF US」は、寄生菌の感染爆発によって文明が崩壊した世界で、生存者のひとり・ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女・エリーの危険な旅路を描く物語。ジョエル役を「マンダロリアン」(2019-)のペドロ・パスカル、エリー役を「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のベラ・ラムジーが演じた。すでにシーズン2の製作が決定しており、2023年中に撮影開始の見込みとされている。
HBOオリジナル「THE LAST OF US」は、U-NEXTにて独占配信中。
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Source: Variety