『The Last of Us』ドラマ版の監督チーム結成、『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ、『サラエボの花』ヤスミラ・ジュバニッチが参加

ペドロ・パスカル＆ベラ・ラムジー共演、サバイバルアクションゲーム『The Last of Us』のドラマシリーズ化企画に、ふたりの気鋭監督が就任したことがわかった。

米Deadlineによると、新たに監督として参加したのは、アリ・アッバシ＆ヤスミラ・ジュバニッチ。アッバシは『ボーダー 二つの世界』（2018）にてカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に輝き、ジュバニッチは『サラエボの花』（2006）でベルリン国際映画祭の最高賞・金熊賞を受賞。最新作『アイダよ、何処へ？』（2021年9月17日公開）はアカデミー賞の国際長編映画賞にもノミネートされている。世界の映画界から注目される監督ふたりが、『Last of Us』のドラマ化に加わった。

パイロット版の監督を務めるのは、既報の通りカンテミール・バラゴフ。アレクサンドル・ソクーロフ監督に師事した後、『Beanpole（英題）』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞に輝いた逸材だ。脚本・製作総指揮は「チェルノブイリ」（2019-）のクレイグ・メイジン、ゲーム版の開発者であるニール・ドラックマン。そのほか製作総指揮として、「ゲーム・オブ・スローンズ」「チェルノブイリ」のキャロリン・ストラウスらが名を連ねている。なお、撮影は2021年7月5日に開始され、2022年6月8日に終了する見込みだ。

ゲーム『The Last Of Us』は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエル（ペドロ・パスカル）と、寄生菌の抗体を持つ少女エリー（ベラ・ラムジー）の危険な旅路を描いた作品。ドラマ版のストーリーはゲームに基づくものとなり、シーズン1では1作目に基づいた内容が描かれるという。ジョエルの弟・トミー役にはガブリエル・ルナが就任している。

ドラマ「The Last of Us（原題）」はHBOにて米国放送され、米HBO Maxでも配信予定。

Source: Deadline