『The Last of Us』第3作、ストーリーの概要は完成済み ─ 「いつか日の目を見ることを願います」

世界的人気を誇るサバイバルアクションゲーム、『The Last of Us』シリーズの第3作について、すでにストーリーができあがっていることがわかった。クリエイティブ・ディレクターのニール・ドラックマンが、ポッドキャスト「Script Apart」にて語った。
ゲーム『The Last Of Us』は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女エリーの危険な旅路を描いた作品。2020年6月には続編『The Last of Us Part II』が発売されて大ヒットを記録していた。
このたび、ドラックマンは続編の可能性について「どこまで言うべきか分からないですが」と前置きした上で、「(続編の)ストーリーのあらましを書きました」と報告している。執筆作業には、前作の共同脚本を務めたハレー・グロスも参加しているとのこと。「開発に入っているわけではありませんが、いつか日の目を見ることを願います。前作の続きを少し掘り下げる内容です」。
開発会社Naughty Dogの内部では、第3作についての話し合いがわずかに行われているらしい。ただしドラックマンは、『Part II』の開発に長い期間を要したこと、それゆえ1作目から7年という時間が経ったことに言及した上で、シリーズ化したがゆえの課題も述べている。
「(『The Last of Us』シリーズでは)キャラクターの非常に個人的な物語を描きつつ、普遍的なところに訴えるゲームを2本作りました。1作目にシリーズのパターンはなかったけれど、2作目ではパターンが生まれ始めたんです。3作目を作るのならば、守るべき構造やテーマがあるように感じています。」
ドラックマンが強調しているように、現時点で『The Last of Us』第3作の具体的な計画はなされていない。Naughty Dogでは現在、今後のあらゆる可能性が模索されているようだ。
「大作をひとつ完成させた後、我々は新しいアイデアを探ることに時間をかけます。それが『The Last of Us Part III』にせよ、まったく新しい作品にせよ、過去のシリーズに戻るにせよ同じです。そういうアイデアをすべて目の前に並べて、しっかりと検討したい。スタジオとして力を注ぎたいのは何か、ということです。お金、時間、情熱、才能……大きなものをすべて費やすことになりますから。」
ちなみにドラックマンは、2021年3月にTwitterにて「最高の企画をいくつか準備している」と予告していた。2021年の夏にはドラマ版「The Last of Us(原題)」の撮影も始まる予定で、ドラックマンはこちらの脚本・製作総指揮も務めている。ますます多忙になるものとみられるが、Naughty Dogの次なる一手はいかに。
Sources: Script Apart, IGN