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ビョルン・アンドレセンが東京でヒトカラ、自身の曲を歌い上げる ─ 『世界で一番美しい少年』本編映像が公開

世界で一番美しい少年
© Mantaray Film AB, Sveriges Television AB, ZDF/ARTE, Jonas Gardell Produktion, 2021

巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(1971)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー世界で一番美しい少年』が、2021年1217日(より全国公開となる。この度、ビョルン・アンドレセンが“熱狂の街”東京をふたたび訪れた際の様子を捉えた本編映像が到着した。

『ベニスに死す』でヴィスコンティから“世界で一番美しい少年”と呼ばれ、世界中の憧れと称賛を一身に集めながら、アンドレセンの人生は、『ベニスに死す』に、そして“世界で一番美しい少年”というアイコンに翻弄されていった。そんな様子が豊富なアーカイブ映像を通じて明かされる本作で、アンドレセンは熱に浮かされたような“あの頃”に訪れた東京、パリ、ベニスを再び訪れる。

このシーンは、アンドレセンが再び東京を訪れた際の、プライベートのひとときを捉えたもの。東京では当時宿泊したホテルに再び滞在し、当時世界でも珍しかったという理由でエレベーターのタッチボタンのことをはっきり覚えており、抜群の記憶力のよさをうかがわせる。ひとりでカラオケバーを訪れた彼は、1971年に発表した歌謡曲の1曲「永遠にふたり」を歌う。劇中に収録されている当時のいくつか楽曲の音源から、流暢な日本語で歌う彼の言語感覚の良さが伺えるが、50年近く経ってもなお歌詞をはっきり記憶し、当時そのままに歌い上げる。彼は長年ミュージシャンとして活動しており、その片鱗を感じさせる場面でもある。翌朝、目覚めたアンドレセンは、ともに東京に来ていた恋人に声をかけるのだ。

『ベニスに死す』公開当時、アンドレセンのもとには日本から多くのファンレターが届いたという。祖母とともに同作の日本公開に合わせて来日し、多くのファンたちから熱狂的な歓迎を受け、テレビ番組にも出演するなど幅広い芸能活動を行った。アンドレセンは劇中、当時の東京での体験を振り返り「現実世界から隔てられているようだった。非現実的な夢のよう」などと回想する。久しぶりの東京訪問では、1971年に仕事を通じて接した関係者たちと再び対面するなどしたが、彼は何を感じたのだろうか?

映画『世界で一番美しい少年』は、2021年12月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他全国順次公開。

予告編はこちら

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THE RIVER編集部THE RIVER

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