アンセル・エルゴート&渡辺謙の出演ドラマ「トウキョウ・バイス」菊地凛子が出演 ─ 日本の裏社会をえぐる危険な物語、東京で撮影開始

『ベイビー・ドライバー』(2017)のアンセル・エルゴートと渡辺謙が出演し、日本の裏社会を描くドラマ「トウキョウ・バイス(原題:Tokyo Vice)」に、日本から菊地凛子が出演することがわかった。米The Hollywood Reporterによれば、撮影は2020年3月5日(木)より東京にて開始されているという。
本作は元新聞記者のジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタイン氏による著書『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』を原作に、日本の裏社会をえぐり出す物語。全国新聞初の外国人記者だったジェイクは、警察回り記者(警察への取材を担当する記者)として殺人事件や人身売買を調査し、東京の裏社会に潜入し、やがて日本最大の暴力団をめぐるスクープをつかんでいく……。
菊池が演じるのはアンセル扮する主人公ジェイクの上司役で、原作者であるジェイク氏本人の、新聞社時代の元同僚や元上司をもとに描かれる役どころだという。『バベル』(2006)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊池は、『ブラザーズ・ブルーム』(2008)や『パシフィック・リム』(2013)、ドラマ「ウエストワールド」シーズン2(2018)など数々の海外作品に出演。本作への起用は、パイロット版(第1話)を手がける『ヒート』(1995)『コラテラル』(2004)のマイケル・マン監督の意向だという。
渡辺謙が演じるのは、警視庁組織犯罪対策課の刑事カタギリ・ヒロト役。ジェイクを導きながら、警察と暴力団の時に曖昧な境界線上を立ち回る役柄だ。そのほか、『アサシネーション・ネーション』(2018)のオデッサ・ヤング、『RAW 少女のめざめ』(2016)のエラ・ルンプフが高級クラブのホステス役で登場する。
シリーズは全10話構成で、脚本はトニー賞に輝く劇作家J・T・ロジャースが執筆。製作総指揮はアンセル、渡辺、マイケル、ロジャースのほか、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)『ブラック・スキャンダル』(2015)のジョン・レッシャーが務める。以前は『ガラスの城の約束』(2017)『黒い司法 0%からの奇跡』のデスティン・ダニエル・クレットンがエピソード監督・製作総指揮として携わると伝えられていたが、今回の報道にデスティンの名前はなく、現在も企画に関与しているかは不明だ。
ドラマ「トウキョウ・バイス(原題:Tokyo Vice)」は米ワーナーメディアの映像配信サービス「HBO Max」にて配信予定。
Source: The Hollywood Reporter