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渡辺謙、『ベイビー・ドライバー』アンセル・エルゴート主演ドラマで刑事演じる ─ 日本の裏社会に迫る物語、製作総指揮にも就任

『名探偵ピカチュウ』ジャパンプレミア
©THE RIVER

『ベイビー・ドライバー』(2017)『きっと、星のせいじゃない。』(2015)のアンセル・エルゴート主演、日本の裏社会を描くドラマ「トウキョウ・バイス(邦題未定、原題:Tokyo Vice)」渡辺謙が出演することがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

元新聞記者のジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタイン氏が日本の裏社会に迫った著書『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』をドラマ化する本作は、全国新聞初の外国人記者であるジェイク氏が、警察回り記者(警察への取材を担当する記者)として殺人事件や人身売買を調査し、やがて日本最大の暴力団をめぐるスクープをつかむ物語。本国の記事には「ジェイクは日々、ネオン輝く東京の裏社会に潜入していく。そこには信頼できる人はおらず、信頼できるものは何ひとつなかった」とある。

渡辺が演じるのは、警視庁組織犯罪対策課の刑事であるカタギリ・ヒロト役。アンセル扮する主人公ジェイクの父親的な役割を担い、警察と暴力団の、時にあいまいで不確かな境界線上を導いていく役柄だ。また、渡辺はシリーズの製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)にも就任。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)『名探偵ピカチュウ』(2019)といった大作映画に連続出演するなど、近年の活躍はさらに目を見張るが、今回のポジションはハリウッドでも大きな存在感と重要度を示している証左だろう。日本の裏社会が舞台となるだけに、より正確な日本の描写にも期待できそうだ。

製作総指揮には、渡辺のほかにアンセルも名を連ねており、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)『ブラック・スキャンダル』(2015)を手がけたジョン・レッシャー、『ナオミとイーライのキス禁止リスト』(2015)のエミリー・ガーソン・セインズも参加している。

シリーズは全10話構成で、脚本は舞台『オスロ(原題:Oslo)』でトニー賞に輝いたJ・T・ロジャースが執筆。監督は『ショート・ターム』(2013)『ガラスの城の約束』(2017)のデスティン・ダニエル・クレットンが務める。マーベル・シネマティック・ユニバース初のアジア系ヒーロー映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』にも起用された、今後が嘱望される才能だ。

ドラマ「トウキョウ・バイス(邦題未定、原題:Tokyo Vice)」は米ワーナーメディアの映像配信サービス「HBO Max」のオリジナル作品として製作・配信される。

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Sources: Variety, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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