『トップガン マーヴェリック』延期はトム・クルーズ世界ツアー希望のため ─ 来日なるか

トム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』の米公開が2021年7月2日から11月19日へ延期となった。この背景には、同作でワールドツアーを望むトム・クルーズの意向があったと、米The Hollywood Reporterが伝えている。
『トップガン マーヴェリック』のようなハリウッドの大作映画では、キャストや製作陣が世界各国を周る大々的なプロモーション・ツアーが恒例だが、新型コロナウイルスの影響下では「バーチャルツアー」に置き換えられた。会場に入れずとも、モニター越しにスターの姿を見られるのは嬉しいが、やはりスターがレッドカーペットやステージに直接やってきたり、メディアの取材に次々応えてあちこちに露出されるというのが、ツアーの醍醐味だ。
どうやらトム・クルーズは、こうした直接のツアーの再開を、『トップガン マーヴェリック』で望んでいる様子。興味深いことにThe Hollywood Repoterは、情報筋からの話として「トム・クルーズは同作の公開前にワールドツアーの敢行を望んでいるが、それは現在再びロックダウンとなったヨーロッパの大部分や、おそらく日本では不可能だろう」と、ピンポイントで日本を含めて伝えている。
なぜ日本が指名されているのかはハッキリしないが、仮に11月の公開時に来日が叶えば、トム・クルーズは新型コロナウイルス後はじめて日本にやってくるハリウッド・スターということになりそうだ(夏公開の大作映画もあるが、政府が東京オリンピックの海外客の受け入れを断念していることからも、この時期の実現は難しいだろう)。トムは2018年7月に『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で来日していたから、およそ3年ぶりということになる。

国内でのハリウッド大作映画の来日イベントとしては、キャストや監督が揃って来日したものとしては2019年12月の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)や2020年1月の『キャッツ』(2020)が最後。あこがれのスターがステージ上で「ハロー、ジャパン!」と叫ぶ姿が恋しい。
Source:The Hollywood Reporter