『トゥームレイダー』映画リブート&新作ドラマが始動 ─ Amazonが巨大ユニバース構想、『007』脚本家が就任

人気アクションゲーム『トゥームレイダー』のリブート版映画、および新作ドラマシリーズが米Amazon Studiosにて企画されていることがわかった。
米The Hollywood Reporterによると、Amazonは『ソニック・ザ・ムービー』シリーズの製作会社dj2 Entertainmentと大型の契約を締結し、新たな長編映画とテレビシリーズ、そして少なくとも1作の新作ゲームをリリースする予定。映画・テレビ・ゲームのすべてが繋がる『トゥームレイダー』ユニバースが構想されているという。
映画版の詳細は不明だが、ドラマ版の脚本・製作総指揮には『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の共同脚本を務めたフィービー・ウォーラー=ブリッジが就任した。人気ドラマ「Fleabag フリーバッグ」(2016-2019)「Killing Eve/キリング・イヴ」(2018-2022)を手がけたほか、俳優としても活躍する俊英だ。「フリーバッグ」では自ら主演を兼任し、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)にも出演している。
フィービーは『トゥームレイダー』の大ファンで、ドラマ版の関与に積極的だったとのこと。現時点で企画は初期段階だが、フィービー自身が出演する計画はないほか、映画版・ゲーム版には携わっていない。なお、製作総指揮には元Amazon Studiosのライアン・アンドリーナ&アマンダ・グリーンブラット、dj2のディミトリ・M・ジョンソンが名を連ねた。
Amazonとフィービーは「フリーバッグ」以来の関係で、両者は2019年からの包括契約を2023年1月に更新したばかり。フィービーはドラマ版「トゥームレイダー」以外にも、同名小説を映像化するダークコメディ「Sign Here(原題)」で製作総指揮を担当するほか、別のドラマシリーズも企画段階にあるという。
『トゥームレイダー』の新作ゲームをAmazonがリリースすることは2022年12月中旬に報じられており、当時は開発が初期段階にあることだけが伝えられていた。Amazonにとって、『トゥームレイダー』はJ・R・R・トールキン著『指輪物語』に続く大型契約だと報じられており、相当の巨大プロジェクトであることがうかがえる。なお『指輪物語』の契約金は2億5000万ドルで、小説のほか、ドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」(2022-)やスピンオフ作品にもまたがるもの。『トゥームレイダー』の契約金は明らかになっていない。
なお、過去の映画版『トゥームレイダー』には、主人公ララ・クロフトをアンジェリーナ・ジョリーが演じたシリーズ2作と、アリシア・ヴィキャンデル主演『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)がある。アリシア版は続編が企画され、2021年5月には脚本初稿も完成していたが、1年後の2022年5月に米MGMが映画化権を喪失。アリシアも離脱し、シリーズ化の企画は頓挫していた。
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Source: The Hollywood Reporter(1, 2, 3, 4)