『トップガン マーヴェリック』米歴代5位に、『ブラックパンサー』破る ─ 週末ランキングでも首位復活、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に勝利

トム・クルーズ主演、『トップガン マーヴェリック』の米国興行成績が『ブラックパンサー』(2018)を抜いて歴代第5位となった。
2022年5月27日に日米同時公開となった『トップガン マーヴェリック』は、公開102日目の9月5日(米国時間)に興行収入7億123万ドルを記録。『ブラックパンサー』の7億42万ドルを抜き、歴代興収ランキングの第5位にランクインした。現時点で世界累計興収は14億4,163万ドルに達しており、こちらも『ブラックパンサー』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を超えて歴代第12位に座している。
速報値に基づく既報では、9月2日~5日の週末ランキングは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION』が第1位と伝えられていたが、最終的な確定値では『トップガン マーヴェリック』が首位を獲得(詳細は下記)。なんと公開15週目にしてNo.1に返り咲いた。米パラマウント・ピクチャーズによると、本作が公開されたメモリアル・デー(2022年は5月30日)と、今回のレイバー・デー、ふたつの祝日で週末興収No.1を達成したのは史上唯一無二となる。

パラマウント・ピクチャーズのブライアン・ロビンスCEOは、「本作はまぎれもなく、映画体験の力を体現する文化的象徴です」との声明を発表。「この大いなる達成と、映画の巨大な影響力を祝福するとともに、トム・クルーズやフィルムメーカー、キャスト、パラマウントの宣伝・配給チーム、そして素晴らしい映画を楽しみ続けてくださった新旧の『トップガン』ファンの皆さんに感謝します」と述べた。
米国歴代第4位の『アバター』(2009)は興行成績7億6,050万ドルのため、おそらく『トップガン マーヴェリック』の国内記録更新は(少なくとも現時点では)ここでストップする見込み。しかしながら世界興収でいえば、歴代第11位『アナと雪の女王2』(2019)は累計興収14億5,002万ドル。すでに差額1,000万ドルを切っているため、遠からず記録更新が実現されることになりそうだ。
なお9月2日~5日の週末ランキングは、確定値の判明によってランキングが大きく前後している。『トップガン マーヴェリック』が第1位になったほか、第2位に『ブレット・トレイン』が入ったため、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は結局のところ第3位に落ち着いた。5日が祝日のレイバー・デー、また3日には全米の映画館で鑑賞料金が一律3ドルになる“全米映画デー(National Cinema Day)”が開催されたことで、イレギュラーな要素が加わり、事前の予測を大きく覆す結果となったのである(なお、順位は2~4日の3日間でも同様)。