公開延期『トップガン マーヴェリック』まもなく完成 ─ 計画通りに製作進行中、半年間の公開待ちに

トム・クルーズ主演『トップガン』(1986)の続編映画『トップガン マーヴェリック』は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で世界的に公開延期となったものの、現在も当初のスケジュール通りに製作が続行されているという。監督のジョセフ・コシンスキーが語った。
2020年4月3日、米パラマウント・ピクチャーズは『トップガン マーヴェリック』の米国公開日を2020年6月24日から12月23日に延期。日本公開日は7月10日の予定だったが、こちらも延期され、新たな公開日は追って告知されると伝えられている(4月13日現在)。突如6ヶ月もの猶予が与えられたわけだが、米ComicBook.comにて、コシンスキー監督は「スケジュール通りに進めています」と強調した。
「さも予定通りに公開されるかのように、映画を仕上げているところです。幸い、僕はポストプロダクション(撮影後作業)の追い込みに入っています。いろいろなところで仕事に制限が出ている中、自分の仕事を続けて、映画を仕上げることができている。驚くべきことです。別の段階だったら難しかったと思いますよ。ポストプロダクションの一番最後だから、やるべきことが全部やれているわけです。」
『トップガン マーヴェリック』は予定通りに完成し、その後、半年間の“公開待ち”に入るという。通常ならばそうそう考えられないケースだが、監督は「正しい判断だと思います。大スクリーンで観るべき映画だし、大スクリーンで上映されないなら公開したくないほど」と述べた。「できるだけ大きいスクリーンで、みなさんに体験を共有してほしい」。

現在、ハリウッドは新型コロナウイルスの感染拡大の影響をもろに受けている。スタジオ各社は全プロジェクトの撮影を中断し、プリプロダクション(撮影準備)やポストプロダクションの作業をリモートワークで継続している状況だ。おそらくは、本作もリモートワークで仕上げが進められているとみられる。一方、コシンスキー監督は映画館での鑑賞を望んでいるものの、全米最大の映画館チェーン・AMCは倒産する可能性が高いと報じられており、映画館業界にはもはや一刻の猶予もない。
『トップガン』は、米海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」のエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、恋と青春、戦闘機のスカイ・アクションを織り合わせて描いた。34年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』では、トム演じる伝説のパイロット:マーヴェリックが、輝かしい功績を打ち立ててきた実力を見込まれ、教官として戻ってくる。共演者にはマイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリスほか。前作でアイスマンを演じたヴァル・キルマーも復帰する。監督は『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)ジョセフ・コシンスキー、脚本には『ミッション:インポッシブル』シリーズのクリストファー・マッカリーらが務める。
Source: ComicBook.com