『トップガン』アイスマン役ヴァル・キルマー、続編『マーヴェリック』出演を直訴していた ─ トム・クルーズとの再共演を喜ぶ

トム・クルーズ主演『トップガン』(1986)で主人公マーヴェリックのライバルであるアイスマンを演じたヴァル・キルマーが、続編『トップガン マーヴェリック』への出演を製作陣に直訴していたことがわかった。米USA Todayにて本人が語っている。
米海軍のエリートパイロット養成学校に所属するパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、戦闘機による迫力のスカイ・アクションで描いた『トップガン』は、いまや映画史に名を残す名作として知られている。しかし今回、キルマーは「出演したくなかったんですよ。どうでも良くて。ストーリーにも惹かれませんでした」と当時の心境を暴露した。
キルマーが『トップガン』に出演することになったのは、エージェントからの要望を受け、ふてくされながらもオーディションを受けたため。「実にマヌケな姿でオーディションを受けました。気持ち悪い緑色の、すごく変なオーバーサイズの半ズボンを履いてね。台詞も淡々と言いました。それでも役を貰えたんですよ」。出演が決まったことには「喜んだというより、むしろ落ち込んだ」のだそうだ。
34年を経ての続編『トップガン マーヴェリック』は、主人公マーヴェリックが現役を退いており、次世代のパイロットを育成する教官として登場する物語。製作が発表された際、キルマーには再出演の依頼が届いていなかったという。しかし今回、キルマーは出演を自ら頼み込んで、その想いを実らせることになった。「プロデューサーたちも、トムも、私を受け入れてくださいました。トムはものすごくクールでしたよ。彼とは再会するところから始めたんです。一緒にやれて最高でした」。ちなみに、撮影現場での微笑ましいエピソードもこう語っている。「テイクの合間には、トムと一緒に高校生みたいに笑ってましたよ」。
ところで、念願叶っての再登場となるアイスマンが『トップガン マーヴェリック』にどう登場するのかは謎に包まれたまま。映画の内容について、キルマーは「秘密にすると誓いました」としながらも「感動的で、私自身も驚きましたよ」と話している。