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【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』◯◯シーンが1作目と同じ理由とは? ─ 「気づいてもらえたら」と監督

トップガン マーヴェリック
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。

トップガン マーヴェリック
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『トップガン マーヴェリック』は、数十年前にトップガン養成学校を卒業したピート・“マーヴェリック”・ミッチェルのその後を描く物語。本編では、教官としてトップガンに帰ってきたマーヴェリックと次世代パイロットたちの新たなストーリーが描かれたが、一方で懐かしい場面も多々登場した。ファンが文字通り最初に気づいたのが、冒頭のシークエンスだろう。

1作目から音楽担当を続投したハロルド・フォルターメイヤーによる劇伴にあわせ、世界最高峰のパイロットが集う“トップガン”がテロップで説明された後、画面には大きくタイトルが表示。その後、『トップガン』のテーマ曲としておなじみ「デンジャー・ゾーン」のアップテンポな音と共に、技術クルーが戦闘機に乗り込んだパイロットたちを空へと送り出す離陸の風景が映し出される。序盤のこのシーンから、ファンはノスタルジックな思いに包まれた。

The Hollywood Reporterでコシンスキー監督は、冒頭シークエンスを全く同じ演出にした意図を説明している。オリジナル版に対する敬意を払っての決断だったというが、必ずしも同一ではないとコシンスキー監督は話す。

ハロルド・フォルターメイヤーの劇伴は、僕にとって『スター・ウォーズ』並みに象徴的な存在なんです。だからこそ、映画を1作目と同じように始めたいと思ったのです。第1作と全く同じだと皆さんは言いますけど、そうではないんです。オープニングの文章では、“男女(men and women)”と加えましたからね。それに気づいてもらえたらなと思います。今では、女性もトップガンとして空を飛ぶんですから。」

コシンスキー監督の言うように、上述のトップガンに関する冒頭の説明文には変更が加えられた。1作目ではパイロットたちが「men」とのみ記されていたのに対し、本作では目を凝らすと「men and women」とされている。

トップガン マーヴェリック
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

劇中の物語でも前作では見られなかった女性パイロットが登場した。モニカ・バルバロ演じるフェニックスだ。大学時代に初めて『トップガン』を鑑賞したというバルバロは、米Indiewireにてアップデートされた物語に参加することの重荷をこう語っていた。

「プレッシャーはすごかったです。周りの人は『スター・ウォーズ』みたいに話すので、そこに自分が出演することや、1作目にふさわしいことをするというのは重圧でした。もちろん、同じ映画には出来ないし、かといって(前作の)楽しさやワクワク感は残したままにもしておきたい。もちろん、トムが大掛かりなスタントで生み出す全ての質も。全方向からプレッシャーが襲いかかってきましたよ。

撮影前のプレッシャーを語ったバルバロだが、トム・クルーズが考案したトレーニングプログラムに参加して、すぐに緊張が解けたのだとか。「訓練中、空を飛んだ時、“ここが私のいるべき場所だ。これが私のやるべきことなんだ”って感じたんです」とバルバロ。「ここでやっと理解できたんです」と製作当時を振り返った。

『トップガン マーヴェリック』は公開中。

Source: THR,Indiewire

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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