タランティーノ、『ワンハリ』以来3年ぶりの監督復帰に向けて交渉中 ─ ティモシー・オリファント主演「JUSTIFIED」新シリーズにて

『ヘイトフル・エイト』(2015)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)などで知られるクエンティン・タランティーノ監督が、2010年から2015年まで放送されたドラマ「JUSTIFIED 俺の正義」の新シリーズ「Justified: City Primeval(原題)」で監督を務める交渉の初期段階に入っていることがわかった。米Deadlineが報じている。
「JUSTIFIED 俺の正義」は、米ケンタッキー州の過去連邦保安官レイラン・ギヴンズが法の執行人として悪人に制裁を与えながらも、自身の複雑な過去や家族との問題に直面していくドラマ。このたび発表された「Justified: City Primeval」は同ドラマの主人公であるレイラン・ギヴンズの新シリーズとして製作される。原作は、作家エルモア・レナードによる犯罪小説『野獣の街』(1987,東京創元社)。
報道によるとタランティーノは、1シーズン限りのリミテッドシリーズとなる本作で、最大2話分の監督として交渉に入っているとのこと。「JUSTIFIED 俺の正義」で主演を務めたティモシー・オリファントが続投し、タランティーノとオリファントは映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』からの再タッグとなる。また、エルモア・レナードはタランティーノ脚本・監督の『ジャッキー・ブラウン』(1997)の原作者としても知られている。
企画は米FX局で進行中。主演のオリファントは製作総指揮を兼任し、ほか製作として「JUSTIFIED 俺の正義」からグレアム・ヨストが就任。オリジナル版で脚本を務めたデイブ・アンドロンとマイケル・ディナーが続投し、ディナーはメイン監督としても参加する。
タランティーノといえば、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に続く長編映画10作目をもって映画監督から引退することを公表しており、その題材には注目が集まっている。一方、2019年以降のタランティーノは執筆活動に専念していたようで、『ワンハリ』のノベライズ本を出版していた。直近では、米Showtimeが手掛ける米企業Uber題材のアンソロジーシリーズ「Super Pumped: The Battle for Uber(原題)」でナレーターを務めることも発表されており、監督業からは距離をとっていた印象だ。
「Justified: City Primeval」での交渉が成立すれば、タランティーノは『ワンハリ』以来3年ぶりの監督復帰を飾る。
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