「スター・トレック」ピカード艦長の新ドラマは「10時間の映画」 ─ 現代的なテーマも取り入れる

「新スタートレック」(1987-1994)のジャン=リュック・ピカード艦長を主人公とする「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)について、主演のパトリック・スチュワートが米Yahoo! Entertainmentのインタビューに応じた。
ピカードの最後の出番となった映画『ネメシス/S.T.X』(2002)以降を描く新シリーズについて、パトリックは「10時間の映画が執筆されていますよ」と発言。「スター・トレック:ディスカバリー」(2017-)なども手がけるエグゼクティブ・プロデューサーのアレックス・カーツマン氏は、ピカードの物語を1話完結型ではなく、全10話構成によるひとつのストーリーとして構想しているようだ。
パトリックは本作に「素晴らしい物語ですよ」と断言しつつも、「気をつけないとな、間違ったことを言っちゃうと酷い目に遭うから…」と言葉を濁した。そして、あくまで具体的な内容については明言を避けながら、「現代の出来事にも言及している内容です。言えるのはこれだけ」と話している。おそらく物語には、現代の世界/社会が抱えるテーマが反映されているのだろう。ちなみにパトリックは、こう言い添えるのも忘れていない。「あっ、現代が舞台だって意味じゃないですよ!」。
これまでアレックス氏ら関係者が語ってきたところによると、この新シリーズでは、ピカードの人生に大きな変化が生じていることが明らかになるという。映画『スター・トレック』(2009)でレナード・ニモイ演じるスポックが明かしていたように、ピカードと縁深かった惑星ロミュラスは破壊されてしまった。その事件がピカードに影響を及ぼし、すでにピカードは宇宙艦隊を去っているというのだ。
「新スター・トレック」シーズン7の最終エピソード「永遠への旅(All Good Things…)」には、ひげを生やした老ピカードが登場していた。しかし現在では、いわばパトリック本人が当時の老ピカードの年齢に追いついたような状況だ。それゆえピカードを再演することへの心配は少ないというが、それでも自身の人生を変えたピカード役を再び引き受けるのは「難しい決断だった」そう。これまでピカード役のオファーをすべて断ってきたパトリックは、今回も出演を断るためにプロデューサーたちと面会したというのだ。しかし、そこで受けた提案が「今までと違った」こと、提出されたアイデアに惹きつけられたことが出演に繋がったという。
今では自ら脚本家チームの作業に加わるなどやる気満々のパトリックは、今回のインタビューでも「(新シリーズが)1シーズンかぎりにならないことを願っています」と話している。複数シーズンの製作が検討されていることはすでに伝えられているが、早くもパトリックには、今後もピカード役を演じていくというイメージが湧いているのかもしれない。
パトリック・スチュワート主演、「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)は2019年終盤に米国にて配信予定。
Source: Yahoo!