『ジュラシック・ワールド』コリン・トレボロウ監督、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のオファーを断っていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を代表する映画、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)の監督オファーを『ジュラシック・ワールド』(2015)のコリン・トレボロウ監督が断っていたことがわかった。トレボロウ監督本人が明かした。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズといえば、『スリザー』(2006)『スーパー!』(2010)のジェームズ・ガン監督が手がけ、独特のユーモアと類まれなる音楽センスで映画ファンの心をつかんだ人気作。オファーを受けた当時、トレボロウ監督はどうしてオファーを断ったのだろうか。
英Empireのポッドキャストに登場し、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の手腕に賛辞を述べたトレボロウ監督は、「今までにMCUに関わるという話はあったんですか?」との質問を受けて「ありましたよ」と即答。「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の話で、ずいぶん昔に(社長と)お会いしました」と語った。
「すごく初期段階でしたね。素晴らしいお話だったんですが、僕はコミックで育った少年じゃなかったんです。『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』、それから(スティーブン・)スピルバーグで育ってきた。だから、素晴らしいお話でしたが、個人的には、コミックで育った、コミックを愛する人が(『ガーディアンズ~』には)必要だと思いましたね。そういう人たちが撮るべき映画だと。」

実際のところ、この判断は正しかっただろう。ガン監督による『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はMCUそのものを後押しするような効果に繋がったし、トレボロウ自身が敬愛するスピルバーグの精神を継いだ『ジュラシック・ワールド』シリーズも大きな人気と支持を得ているのだ。トレボロウ監督は「僕が『ジュラシック~』や今かかわっている作品のように、(好きであれば)作品に熱中することができます」とも話している。残念ながら降板という結果にこそなったが、トレボロウは一時『スター・ウォーズ』新3部作の完結編(エピソード9)にも携わることができたのだ。
ちなみに今回の発言を聞くかぎり、おそらくトレボロウ監督が今後コミック映画に関わることはなさそうだ。しかしながら、もし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をトレボロウ監督が撮っていたら、いったいどんな仕上がりになっていたのだろうか。想像してみようとするも……今となっては、ガン監督以外の『ガーディアンズ~』は考えられない。
Sources: Empire, ComicBook.com